加治川における冬期のサクラマス幼魚の分布と摂餌

加治川における冬期のサクラマス幼魚の分布と摂餌

レコードナンバー835138論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00008155NACSIS書誌IDAN00182867
著者名兵藤 則行
塚本 勝巳
大矢 真知子
大久保 久直
書誌名新潟県内水面水産試験場調査研究報告
発行元新潟県内水面水産試験場
巻号,ページ19号, p.27-38(1993)ISSN03861643
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抄録冬期間サクラマス幼魚の生態を明らかにするため、冬期間、河川調査を実施するとともに、低水温飼育実験を行った。1. 冬期間のサクラマス幼魚のCPUEは、流心部で低下し、抽水植物群落内で増加した。2. 抽水植物群落で採捕した幼魚は流心部でのそれに比べ小型の個体が多かった。3. 抽水植物群落で採捕した幼魚は、雄が多く(55.3%)、成熟雄魚に近い暗い体色の個体が多かった。一方流心部で採捕した幼魚は、雄が少なく(27.8%)、銀化パー様の色相をもっている個体が多かった。4. 抽水植物群落で採捕した幼魚の胃内容物指数の平均値は1.06と小さかった。一方流心部のそれは2.31と大きかった。5. 胃内容物は、抽水植物群落、流心部ともに双翅目が多かったが、その他に前者では、陸生昆虫、ヨコエビが多く、後者では蜉蝣目が多かった。6. 抽水植物群落で採捕した幼魚の粗脂肪量は、魚体が小さいほど多い傾向がみられた。逆に流心部でのそれは、魚体が大きいほど多い傾向が伺えた。これは室内での低水温飼育実験でも同じ結果であった。7. 低水温飼育実験では、開放区では銀毛パー様の明るい色相を持つようになり、遮蔽区ではダークパー様の暗い色相になる個体が多かった。また59日間の飼育で成長はほとんどみられなかった。8. 抽水植物群落の面積が大きく、また流下生物量が多い定点ほど、サクラマス幼魚のCPUE(抽水植物群落、流心部ともに)が大きくなる傾向がうかがえた。9. サクラマス幼魚の秋季放流に際して、カバー及び餌料生物が豊富な水域等、放流場所を十分に検討する必要があると考えられた。さらに抽水植物群落の保護、河川流量の維持等が放流効果を高めていくために必要であると考えられた。
索引語抽水植物群落;サクラマス幼魚;流心部;採捕;幼魚;個体;冬期間;CPUE;低水温飼育実験;色相
引用文献数20
登録日2013年10月08日
収録データベースJASI, AGROLib

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