アユの遡上試験によるデニール式魚道の効果

アユの遡上試験によるデニール式魚道の効果

レコードナンバー841528論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20024152NACSIS書誌IDAA1215225X
著者名尾崎 真澄
梶山 誠
書誌名千葉県水産総合研究センター研究報告 = Bulletin of the Chiba Prefectural Fisheries Research Center
別誌名千葉水総研報
発行元千葉県水産総合研究センター
巻号,ページ4号, p.17-20(2009-03)ISSN18810594
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抄録1)屋外コンクリート池にデニール式魚道を設置して,2系統のアユ種苗を用いた遡上試験を実施し,同魚道の遡上効果とアユの遡上要因及び種苗性について検討した。2)試験には,木曽川系継代種苗(海産系18代目)と江戸川産の天然種苗を養成した雄と継代群の雌を交配したアユ種苗の2系統を用いた。3)試験は2003年7月に7回実施し,1回の試験には,2系統のアユ種苗を各50尾ずつ収容し,24時間後に魚道を遡上した尾数を計数し,遡上率を算出した。4)各群の遡上率は,継代群が14.0~88.0%,F1群が20.0~100%で試験日毎に大きく変化した。5)遡上率と水温差(開始時と終了時),日照時間および降水量との関係を見たところ,遡上率と水温差については有意な相関が認められたが,日照時間および降水量との関係についての相関は見られなかった。6)遡上率と水温差とに相関があったことから,実際の放流時における放流直後の水温上昇がアユの遡上・分散に大きく関わることが示唆された。7)試験に用いた2系統を比較したところ,7試験中6回で,F1群の遡上率が継代群を上まわり,うち1回は有意に高かったことから,F1群に天然魚の持つ遡上性が引き継がれていることが示唆された。8)本試験によりデニール式魚道を用いた場合,環境要因さえ整えば高い遡上効果が期待できることが確認されるとともに,天然魚の高い遡上性を導入することにより,放流アユの生残・利用効率の向上が期待される。
引用文献数9
登録日2012年11月30日
収録データベースJASI, AGROLib

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