クワカミキリApriona rugicollis CHEVROLATの食害生態と防除について

クワカミキリApriona rugicollis CHEVROLATの食害生態と防除について

レコードナンバー842029論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
著者名村上 美佐男
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ77号, p.25-39(1960-12)ISSN03853594
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抄録クワカミキリを飼育し,卵から成虫に至る生態を調査し,あわせて駆除と予防について試験した.1)成虫の食害 野外における成虫の出現は地域,年により多少の差はあるが,大体6~9月中旬にわたる.枝条食害期間は約70日で,おもに緑色部を噛食して生活する.産卵は1年枝にさか立ちとなり産卵場所をつくり,1粒ずつ産下する.所要時間は40分内外,1雌の産卵数は多いもので138粒を61日間に産下し,21個体の平均は60粒,1日の最高は7粒,平均2.2粒,産卵期間の平均は39日,産卵部位は1年枝の基部から高さ15cm付近,枝条の直径は1.7cm内外が最も多く,産卵場所は枝条の太さで決定する.産卵は夏切桑園より春切桑園に多く,桑の品種的差異は認められなかった.2)幼虫の食害 発生は2年1回と,3年に1回とがあり,幼虫の食害期間は満2ヵ年および3ヵ年であった.卵は10日内外で孵化し,幼虫期,壮齢期とも概して材質部を直線的に下降食進し,夏期は浅く,冬期は深くかつ下部を浸食する.糞と食屑はほとんど外部に排出し,トンネルの中は空洞である.食害程度(トンネルの長さ)は夏期7~8月が最も多く,12~3月までは少ない.1日の平均食害度は第1年目は6mm,2年目は13mm,3年目は16mmを示し,3年に1回発生するものは約4m,2年に1回発生するものは2mの長さのトンネルをうがつ.3)根刈桑園における生存率 桑園における孵化率は悪く,1年枝の伐採枝条の中で死んでいくもの,幼虫で死亡するものがあって,2年目の6月頃の生存率は全産下卵数の6.2%にすぎず,一世代をまっとうするのは4%以下となる.4)シストロン(15)の100~200倍,BHC 50~100倍,DDTの50倍液を排糞孔から注入すれば殺虫効果がある.
引用文献数9
登録日2013年10月11日
収録データベースJASI, AGROLib

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