パパイン酵素による絹精練に関する研究

パパイン酵素による絹精練に関する研究

レコードナンバー842039論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
著者名猪又 正雄
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ81号, p.23-36(1963-02)ISSN03853594
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抄録パパイン酵素400u/gを供し,活性化剤としてハイドロサルファイト(Na2O2S4)および重亜硫酸ソーダ(NaHSO3)を添加して,活性化剤の添加量,界面活性剤の影響,パパイン溶液のpH,温度,濃度,時間,前処理および後処理等と除こう作用との関係,黄繭糸の精練ならびに強伸度について実験を行い,大要次の結果をえた.(1)パパインの活性化剤としてハイドロサルファイトは重亜硫酸ソーダより効果が大きい.添加量は両者ともパパインの2倍程度が適当である.パパインのみにては,除こう作用はきわめて小さい.(2)スコアロール,ノイゲン,モノゲン,セッケン等は,パパインの活性化を促進する効果は有しない.しかしスコアロール,ノイゲンはパパインの活性作用に影響をおよぼさない.モノゲンは活性を著しく阻害する.セッケンはやや低下させる.(3)pH4.1~8の範囲では,ほぼ同等の除こう作用が認められ,精錬にさいして,特にpHの修正を必要としない.(4)最適精錬温度は75~85℃附近にある.70℃および90℃にても,よく効果をあらわし,適応温度範囲が広い.(5)パパイン酵素精錬は前処理の条件が精錬効果に大きな影響を有する.すなわち生糸を完全精錬とするのに,前処理を温湯にて行う場合は,パパイン0.03%~0.07%溶液を必要とするが,希薄アルカリ液にて前処理を行えば0.015%~0.02%溶液程度にてたりる.(6)黄繭糸の精練は可能である.ただし,アルカリ練りと同様に,脱色されない.(7)強力伸度はセッケン練りと大差ない.(8)パパイン400u/gは強力な除こう力を有し,アルカリ精錬剤と比較して注目に値する.
引用文献数8
登録日2013年10月11日
収録データベースJASI, AGROLib

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