人工飼料の水分含量が家蚕の成長発育に及ぼす影響

人工飼料の水分含量が家蚕の成長発育に及ぼす影響

レコードナンバー842063論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
著者名高宮 邦夫
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ93号, p.23-38(1970-04)ISSN03853594
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抄録桑葉粉末を50%ほど含む人工飼料を用い,その水分含量の多少と家蚕の成長発育との関係について,蚕品種および発育齢期別に試験を行い,つぎの結果を得た.1.飼料水分率を65%,72%,79%および86%とした場合,家蚕の成長発育が最も良好な水分含量は,1齢期の毛振いごろまでを79%,それ以後4齢期までを72%,5齢期を65%とした区であった.しかし至適飼料水分含量は飼育室の乾湿,造形剤の種類およびその添加割合などによって異なることが認められた.2.供試した蚕品種の範囲では,現行の支那種は1齢期において飼料水分含量の多少に対する発育反応が日本種や日・支交雑種に比べてはるかに鋭敏で,とくに毛振いごろまでが著しく,至適水分含量の幅が狭く,飼料水分含量の少ない区では発育が著しく不良であった.3. 5齢期は飼料水分含量の増加に伴い繭の計量形質が低下する傾向があり,とくに繭層重の軽減が顕著であった.この試験では飼料水分率を65%にした区において良好な成績が得られた.4. 5齢期における蚕体重および絹糸腺重および絹糸腺重の肥大成長は,5齢後半期の飼料水分含量を少なくした区において良好であった.5.飼料水分含量の多少と1齢期および5齢期の蚕体水分率の間には明らかに関連性が認められ,飼料水分含量の増加に伴い蚕体水分率も上昇した.なお各飼料区の蚕体水分率の差は食下した飼料水分率の差より小さいところからみて,水分調整が行われていることが認められた.また5齢期は飼料水分含量が多いほど水分調整とくに脱水作用が早期に行われることが認められた.
引用文献数16
登録日2013年10月11日
収録データベースJASI, AGROLib

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