家蚕の交雑育成初期世代における各種実用形質の系統間変異,親子相関ならびに形質間相互関係の分析

家蚕の交雑育成初期世代における各種実用形質の系統間変異,親子相関ならびに形質間相互関係の分析

レコードナンバー842064論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
著者名大井 秀夫
宮原 達男
山下 昭弘
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ93号, p.39-49(1970-04)ISSN03853594
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抄録現行指定品種ならびに九州支場で育成中の品種を用い,それらの日・日および支・支交雑F1世代ならびにF2世代における実用諸形質を調査し,それらの平均値,系統間変動計数,親子(F1~F2世代間)相関関係ならびに形質間相互の相関係数を分析し,変異の実態ならびに関連する育種の問題点について考察した.要約すると次のようである.1)日本種に糸質の良好なものが多く,支那種には強健で糸量が多くかつ経過日数の短いものが多い.2)系統間変動係数は全齢経過日数,糸歩および小ぶし点で小さく,繭糸長,解じょ率,繭糸量において比較的大きい.日本種と支那種を比較すると解じょ率と小ぶし点では日本種が小さく,その他の形質では日本種が大きかった.3)親子(F1~F2世代間)相関係数は,繭糸長,糸歩,経過日数が有意で,ついで解じょ率が高く,化蛹歩合,収繭量は低く,特に支那種において低かった.また日本種における小ぶし点の相関は低かった.以上1)~3)の結果から今後の育種の方向すなわち日本種と支那種の改良にあたりどの形質に重点をおいたほうが有利であるか,強健性検定手段などについて考察した.4)主要な実用形質9項目について相互の相関係数を算出した結果を相関の有意性の程度で示すと第7表のようであった.この結果F1世代,F2世代とも同様な傾向を示す係数について遺伝相関があるものと仮定し,これらの関係から,発育速度(経過日数)の重要性と選抜対象形質間における負の相関の打破と実用上の問題点,ならびに品種価値評価法に対する要望と基礎品種育成の重要性にふれた.
引用文献数36
登録日2013年10月11日
収録データベースJASI, AGROLib

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