アブラガレイ(Athresthes evermanni)のビタミンA含有量の研究(1)

アブラガレイ(Athresthes evermanni)のビタミンA含有量の研究(1)

レコードナンバー843843論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20004301NACSIS書誌IDAN00167397
著者名山村 弥六郎
武藤 清一郎
書誌名東北海区水産研究所研究報告
別誌名東北海区水産研究所研究報告
巻号,ページ4号, p.299-315(1955-03)ISSN 
全文表示PDFファイル (15522KB) 
抄録1.東北海区北部及び北海道太平洋岸産のアブラガレイのビタミンA含量について研究した(Table2)。2.体長とビタミンA濃度との関係を肝臓油と内臓油(幽門垂+腸)について調査した結果、肝臓油・内臓油共雄は体長40cm、雌は50~60cm附近でビタミンAの急増が見られ、本報告に取扱った試料については60cm以上は例外なく高単位-内臓油の場合100万国際単位に達するものも稀ではない-である(Fig.1,2)。3.肝臓油については10C.L.O.U以上、内臓油については500C.L.O.U以上の出現率を性別・体長別に求め、またそれぞれの出現率の月別変化を調べた(Table 3,4 Fig.3,4)。それによるとi)♀♂ともに体長が増すにつれて濃厚臓器の出現率は増す傾向である。ii)出現率の月別変動は12月~1月にかけて低下を示し、産卵の影響を暗示する。4.その他概括的に次のことが云われる。i)肝臓油は♀♂共に30cm以下は春夏秋冬を通じて低く30~40cmでは高低相半ばし、40cm以上は秋・冬・春に高く夏は低い傾向である。ii)内臓油は40cm以下は♀♂共に低いが、40cm以上は1・3月に高く、4・5月に稍々低く、6・12月に高かった(2・7・8・9・10・11月は欠)。5.体長とビタミンA濃度または総量の対数との間には肝・内臓油共1%の危険率で正の相関が認められる(Fig.7)。今体長をL、ビタミンA濃度または総量をAとすると次式の関係があり、A=be kL...但しb、kは恒数、eは自然対数の底 このkの値は2.5~2.8の範囲にある(Table8)。6.肝臓および内臓油のビタミンA含有割合は、A濃度では平均30倍、A総量では平均3倍位内臓油が高く、含油率は肝臓が30~40%であるに反して内臓は2~5%であった。7.ビタミンA量の内臓・肝臓比については、i)ビタミンA濃度比の平均値は時期、漁場、深度によって差が認められない(Table8)。ii)ビタミンA総量比も平均値間では差が認められない(Table8)。iii)肝臓油と内臓油のビタミンA総量は互いに関連して増加する傾向にある。すなわち肝臓のA量が1増加すると内臓のA量は略々3の割合で増加する(Fig.10)。iv)ビタミンA総量比と体長との間には関係があるとはいいえない(Fig.11)。8.漁場および深度との関係については略々同体長のものについて、季節、漁場を考慮に入れて大体において深い場所に棲息するもの程、肝・内臓共にビタミンA含量が多い傾向が見られた(Table9. Fig.12)。9.太平洋岸産(釧路)のものは根室海峡産(羅臼)、日本海産(大和堆)に比してビタミンA濃度が高いようである(Table10)。
索引語内臓油;Fig;肝臓油;体長;内臓;ビタミンA濃度;関係;出現率;傾向;肝臓
引用文献数6
登録日2014年08月22日
収録データベースJASI, AGROLib

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