広食性蚕の5齢桑葉育の実証および飼育技術の体系化

広食性蚕の5齢桑葉育の実証および飼育技術の体系化

レコードナンバー845077論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008015NACSIS書誌IDAN10294787
著者名松嶋 一彦
本間 靖昭
久保田 貴志
書誌名千葉県蚕業センター研究報告
発行元千葉県蚕業センター
巻号,ページ15号, p.120-128(1993-03)ISSN 
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抄録養蚕経営を育蚕と桑栽培に分化した場合の育蚕農家を想定し、1~3齢および1~4齢期を低コスト人工飼料で飼育した広食性蚕を4~5齢は農家で桑葉育を行う実証試験を行った。農家での実証飼育の結果、低温蚕期の全齢経過日数が2日前後短縮し、多回育に適した性状も認められた。しかし、高温蚕期を中心に化蛹歩合の低下や繭重の軽量化が原因で収繭量が低い結果も得た。繰糸調査でも繭糸長が短いため、繭格は2~3等格にとどまった。以上の結果から広食性蚕の農家現場への普及には、これらの欠点を補う蚕品種の改良が必要である。この実証飼育の結果や、本誌の他の課題で調査した5齢桑葉育における食下量等の成果、更に本県の壮蚕飼育標準表等を素材にして、これに5齢桑葉育から収繭・出荷に至る実証飼育農家の作業時間の調査結果も加えて、超多回育の技術を体系化した。体系化にあたっては、1飼育回当たり掃立蚕10箱を年間12回飼育するものとした。飼育技術体系を構成する各技術は条桑育、条払い上蔟など現行のものとした。育蚕農家では桑の栽培・収穫作業から解放されるため、飼育に専念することができ、使用する農機具や資材は簡略化された。育蚕労働面では作業員4名を必要とし、1飼育回当たりの育蚕労働時間は平均158時間となった。その内訳を作業別にみると給桑(63%)、上蔟(15%)作業などが大きな割合を占めた。
引用文献数7
登録日2015年08月19日
収録データベースJASI, AGROLib

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