未分画ヘパリン中のムコ多糖類の確認方法およびその工業的除去方法
未分画ヘパリン中のムコ多糖類の確認方法およびその工業的除去方法
レコードナンバー | 850054 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00012295 | NACSIS書誌ID | AN10467499 |
著者名 | 村田 浩志 松久 明生 山本 啓一 戸田 隆雄 六車 三治男 河原 聡 | ||
書誌名 | 日本食品科学工学会誌 | ||
別誌名 | 日本食品科学工学会誌 | ||
発行元 | 日本食品科学工学会 | ||
巻号,ページ | 59巻・ 12号, p.628-636(2012-12) | ISSN | 1341027X |
全文表示 | PDFファイル (935KB) | ||
抄録 | 未分画ヘパリン(UFH)の純度試験法,およびUFH中のへパリン(HP)以外のムコ多糖類(MS)夾雑物の工業的除去方法について検討した。過硫酸化コンドロイチン硫酸(OSCS),HP以外のMS,およびそれらの混合物不純物を含有するUFHナトリウム塩(OSHP-SH),HP含量を低減した粗OSCS(CSMS-CE1およびCSMS-CE2)について亜硝酸分解処理を行い,HPLC法により分解物の分子量分布を測定した。OSCS-STDは分解処理前後で分子量分布の変動はなく,分解抵抗性であった。OSHP-SH中の亜硝酸分解抵抗性物質の分子量分布はOSCS-STDと近かったが,粗OSCS中の分解抵抗性物質はCSMS-CE1およびCSMS-CE2の分子量分布はコンドロイチン硫酸B標準品に近かった。一方,UFH Na塩(UFN-SP),商業用のUFHナトリウム塩およびカルシウム塩について,EtOH分画処理を行った。各分画物をHPLC法と1H-NMR法により分析した結果,全ての検体で亜硝酸分解抵抗性物質は上清に移行し,HPはコロイド状沈殿物として濃縮された。以上の結果から,UFHの調製工程において亜硝酸分解/HPLC法による純度検査を行い,さらに,EtOH分画処理を実施することで,高品質なHP原料を安定的に調製できると考えられた。 | ||
索引語 | OSCS;分子量分布;UFHナトリウム塩;OSHP;HP;ムコ多糖類;工業的除去方法;HPLC法;行い;亜硝酸分解抵抗性物質 | ||
引用文献数 | 18 | 登録日 | 2013年06月18日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |