人工カゼインミセル濃縮液の低温保持による粘度上昇
人工カゼインミセル濃縮液の低温保持による粘度上昇
レコードナンバー | 850488 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00014790 | NACSIS書誌ID | AA11125739 |
著者名 | 塩川 雅史 金丸 義敬 矢部 富雄 青木 孝良 | ||
書誌名 | ミルクサイエンス = Milk science | ||
発行元 | 日本酪農科学会 | ||
巻号,ページ | 61巻・ 3号, p.199-204(2012-12) | ISSN | 13430289 |
全文表示 | PDFファイル (356KB) | ||
抄録 | 人工カゼインミセル(ACM)溶液(カゼイン2.5%)を調製し,3.5倍以上に濃縮して冷蔵すると,経時的な粘度の上昇が観られた。濃縮率が大きいほど,冷蔵保存中の粘度上昇は著しかった。脱脂乳を4.5倍以上に濃縮して冷蔵すると同様の増粘現象が観られたことから,カゼインミセルが増粘の主要因であることが示唆された。ACM濃縮液に1-2%の乳糖を添加すると増粘速度が小さくなり,乳糖が増粘を抑制する効果が確認された。ACM濃縮液中のカルシウム濃度を上げてカゼインミセルの形成率を上げると増粘が促進されたことから,カゼインミセルの相互作用の増加が増粘を促進したと考えられた。ACM溶液中のカルシウム濃度は粒子径分布に影響せず,増粘したACM濃縮液中のカゼインミセルの粒子径分布は濃縮前のACM溶液の粒子径分布と一致した。脱脂濃縮乳と同様に,増粘に伴うカゼインミセル間の相互作用は,可逆的かつ弱い相互作用であると考えられた。 | ||
索引語 | 増粘;カゼインミセル;粒子径分布;濃縮;乳糖;カルシウム濃度;促進;粘度上昇;冷蔵;人工カゼインミセル | ||
引用文献数 | 14 | 登録日 | 2013年07月26日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |