関東北部高原山におけるイヌブナ・ブナが優占する太平洋型ブナ成熟林の15年間の森林動態

関東北部高原山におけるイヌブナ・ブナが優占する太平洋型ブナ成熟林の15年間の森林動態

レコードナンバー850502論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00007967NACSIS書誌IDAN00124077
著者名松本 健太郎
逢沢 峰昭
松本 陽介
大久保 達弘
書誌名森林立地
別誌名Japanese journal of forest environment
森林立地学会誌
発行元森林立地墾話会
巻号,ページ54巻・ 2号, p.73-80(2012-12)ISSN03888673
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抄録関東北部の高原山のイヌブナ・ブナが優占する太平洋型ブナ林の長期観測固定試験区において,15年間(1993~2008年)の森林動態と優占種であるイヌブナとブナの個体群構造の変化を明らかにした上で,太平洋型ブナ林のイヌブナ・ブナ優占林においてブナが減少し,イヌブナ,カエデ類,その他の高木性樹種が混生する林分に移行するという仮説を15年間の観測結果を用いて検討することを目的とした。毎木調査の結果,本試験区はBAが32m2/haの成熟した林分であり,15年間では枯死率(1.57%/yr)と新規加入率(1.49%/yr)に大きな差異はみられなかった。林分全体でみると,生存幹の直径階分布はL字型分布を示しており,優占種の交替や量的割合の大きな変動は見られず,成熟林分として連続的な樹種の更新によって森林が維持されているものと考えられた。優占種であるイヌブナとブナについてみると,イヌブナは全階層で最優占し,直径階分布はL字型分布を示し,連続的な更新が行われていた。ブナは胸高直径(DBH)15cm未満の後継樹となる幹が15年間で約半数に減少していたものの,当面はイヌブナとDBH15cm以上の大径のブナが林冠層で優占する森林が維持されていくものと推察された。以上のように,15年間の観測結果から,イヌブナ・ブナが優占する太平洋型ブナ林においては,少なくとも15年間では,優占種の割合や種組成に大きな変動が生じることはほとんどないと考えられた。
索引語ブナ;イヌブナ;優占;優占種;太平洋型ブナ林;森林動態;林分;森林;減少;観測結果
引用文献数29
登録日2013年07月26日
収録データベースJASI, AGROLib

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