慢性乳房炎に罹患したホルスタイン種雌牛に対するクマイザサ抽出物(SanSTAGE)の効果

慢性乳房炎に罹患したホルスタイン種雌牛に対するクマイザサ抽出物(SanSTAGE)の効果

レコードナンバー850542論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20038563NACSIS書誌IDAA12483687
著者名坂井 靖
松田 敬一
大塚 浩通
村松 由記子
原 英郎
八木 勇三
原 高明
書誌名産業動物臨床医学雑誌 = Japanese journal of large animal clinics
発行元日本家畜臨床学会
巻号,ページ3巻・ 4号, p.174-180(2012-12)ISSN1884684X
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抄録現在乳房炎の治療は,原因菌への抗生物質投与が行われているが,難治性細菌に対しては期待した効果が得られないことがある。本研究では,人において免疫活性化作用が認められているクマイザサ抽出物(SanSTAGE,ハクジュ・ライフサイエンス,東京)を慢性乳房炎に罹患したホルスタイン種雌牛に給与し,その効果を調査した。グラム陽性菌の慢性乳房炎罹患牛32頭を供試牛とし,26頭にSanSTAGE(30mg/kg/day)を2週間給与し,給与前,給与1週後,給与2週後および給与終了1週後に乳汁,血液を採取した。また同様に非給与の6頭も設けた。乳汁は体細胞数の測定,CMT変法,および細菌分離培養検査を行った。給与前の体細胞数が20万/ml以上の26分房を高体細胞群,20万/ml未満の15分房を低体細胞群とし,7分房の非給与群も設けた。血液は,急性相蛋白(給与21頭,非給与2頭),白血球サブポピュレーションおよびサイトカイン遺伝子発現量(給与12頭)の測定を行った。各項目の給与前の値とその後の採材日における値の推移を比較検討した。体細胞数の推移は,高体細胞群で給与2週後と給与終了1週後で有意に減少し,低体細胞群は給与1週後で有意に増加した。非給与群は有意な変化はなかった。CMT変法の推移は,各群で有意な変化はなかった。細菌分離培養検査は,各群において調査終了まで全ての乳汁から給与前と同じ細菌が検出された。急性相蛋白の推移は,ハプトグロビンが給与1週後で有意に増加した。白血球サブポピュレーションの推移は,WC1-N1陽性細胞数が給与2週後で有意に増加した。サイトカイン遺伝子発現量は,MX2遺伝子の発現量が給与1週後で有意に増加した。このことから,SanSTAGEの2週間継続給与は,牛の免疫反応を活性化させて,高体細胞牛の体細胞数を減少させることが明らかとなり,慢性乳房炎治療の補助療法として活用可能と示唆された。
索引語体細胞数;推移;SanSTAGE;給与前;増加;効果;給与;乳汁;慢性乳房炎;罹患
引用文献数23
登録日2013年07月30日
収録データベースJASI, AGROLib

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