Bursaphelenchus属線虫の植物病原性と媒介者の生活史特性の関連

Bursaphelenchus属線虫の植物病原性と媒介者の生活史特性の関連

レコードナンバー850699論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20018854NACSIS書誌IDAA12003078
著者名神崎 菜摘
竹本 周平
書誌名日本森林学会誌
別誌名日林誌
J. Jpn. For. Soc.
発行元日本森林学会
巻号,ページ94巻・ 6号, p.299-306(2012-12)ISSN13498509
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抄録昆虫嗜好性線虫と媒介昆虫との生態的関係の進化に関して,植物病原性の獲得という観点から考察した。マツノザイセンチュウ近縁種群(Bursaphelenchus属xylophilusグループ)はヒゲナガカミキリ族のカミキリムシ類に便乗して移動分散を行う昆虫便乗性線虫であるが,グループ内では系統的に新しいと考えられるいくつかの種,マツノザイセンチュウ,ニセマツノザイセンチュウ,B. firmaeが植物体,主にマツ属植物に対して,程度の違いはあるが病原力を有している。一方で,より起源の古いB. douiのように,これらとは非常に近縁でありながらも病原性がないと考えられる種も知られている。このような線虫に関して,媒介昆虫の生活史特性を比較したところ,植物病原性のある線虫種を媒介するものは,その生活史において,樹木の健全な組織に接触する機会が多いということが明らかになった。また,マツノザイセンチュウ近縁種群以外のBursaphelenchus属線虫でも同様に,植物病原性を持つ種は媒介昆虫により健全な組織に接する機会が多いことが示唆されている。これらのことから,このグループの線虫の病原性は,健全な植物体に侵入し,そこで生存する能力に由来し,媒介昆虫の生活史特性に依存して選択されると考えられた。
索引語種;植物病原性;媒介昆虫;生活史特性;病原性;線虫;Bursaphelenchus属線虫;植物体;組織;機会
引用文献数58
登録日2013年08月06日
収録データベースJASI, AGROLib

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