水田湛水層におけるCO2,溶存酸素(DO),pHおよびRpHの日変動とその相互関係
水田湛水層におけるCO2,溶存酸素(DO),pHおよびRpHの日変動とその相互関係
レコードナンバー | 850812 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
---|---|---|---|
ALIS書誌ID | ZZ00016414 | NACSIS書誌ID | AN0024866X |
著者名 | 臼井 靖浩 粕渕 辰昭 | ||
書誌名 | 陸水學雜誌 | ||
別誌名 | Japanese journal of limnology | ||
発行元 | 日本陸水學會 | ||
巻号,ページ | 74巻・ 1号, p.15-20(2013-01) | ISSN | 00215104 |
全文表示 | PDFファイル (646KB) | ||
抄録 | 水田湛水層におけるCO2,溶存酸素(以下,DO),pHおよびRpHは,日射量の変動に関連して変動していることが確認された。変動している各要素の相互関係についての報告はされていないことから,これらの変動を3つに分け解析することとした。フェーズIでは,日射量の増加とともに,CO2は減少し,DOおよびpHは増加した。CO2とDOの値,およびCO2の対数値とpHとは,ともに線形関係を示した。フェーズIIでは,日射量があるにも関わらず,湛水層におけるCO2は,ほとんどゼロを示した。DOおよびpHはピークに達した後,徐々に減少した。フェーズIIIでは,日射量の減少とともにCO2は増加し,DOおよびpHは減少した。CO2とDOとの間には,直線的な部分と曲線的な部分からなる関係が,log[CO2]とpHとの間には,部分的に直線形でその傾きは同程度であり,それぞれにヒステリシスの関係が見られた。水田湛水層におけるこれらの現象は,化学的な変化のみでは説明することが困難であった。その要因として,湛水層に生息するシアノバクテリアや藻類の活動が水質に影響を及ぼしていることが考えられた。今後,ヒステリシスの関係を生じさせる原因を明らかにするために,水田湛水層に生息するシアノバクテリアや藻類の物理現象への役割について,より詳細に明らかにしていくことが課題である。 | ||
索引語 | CO2;関係;水田湛水層;RpH;日射量;変動;減少;湛水層;ヒステリシス;増加 | ||
引用文献数 | 19 | 登録日 | 2013年08月07日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |