有機栽培期間が異なる野菜畑土壌の粗粒有機物,水溶性有機物と微生物バイオマス

有機栽培期間が異なる野菜畑土壌の粗粒有機物,水溶性有機物と微生物バイオマス

レコードナンバー851052論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011749NACSIS書誌IDAN00195767
著者名青山 正和
木村 智志
野呂 拓未
書誌名日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan
別誌名日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養
Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition
日本土壌肥料学雑誌
発行元日本土壌肥料學會
巻号,ページ84巻・ 1号, p.30-37(2013-02)ISSN00290610
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抄録畑地における有機栽培が分解性および可動性の高い土壌有機物画分に及ぼす影響を検討することを目的として,有機栽培の継続期間の異なる野菜畑土壌を採取し,粗粒有機物(粒径>0.053mm画分の有機物),水溶性有機物および徴生物バイオマスの分析を行った。土壌は,ワタミファーム山武農場(千葉県,黒ボク土),倉渕農場(群馬県,黒ボク土)および白浜農場(千葉県,沖積土)の14圃場から表層を採取した。倉渕農場と白浜農場では,有機栽培によって土壌の全炭素量と全窒素量が増加する傾向が認められたが,山武農場では増加の傾向は判然としなかった。粗粒有機物画分の炭素量と窒素量は,倉渕農場と白浜農場では有機栽培の継続期間が長いほど多くなったが,土壌の全炭素量もしくは全窒素量に占める割合に有意な差はなかった。山武農場においては,有機栽培の継続期間が長くなるにつれて粗粒有機物画分の炭素量と窒素量が増加する傾向は認められなかったが,年数が短くとも多量の有機物を施用した圃場では有意な増加が認められた。土壌の水溶性有機物量は,すべての農場において有機栽培の継続年数が長くなるほど増加する傾向が認められ,山武農場では継続年数が長い圃場で土壌全炭素に占める割合も高くなっていた。HPSECでのピーク面積を指標とした水溶性腐植物質量は,有機栽培の継続年数が長くなるほど増加し,水溶性有機態炭素に占める割合も増加した。これは,有機栽培に伴う土壌pHの上昇により,溶出する腐植物質の量が増えたためと解釈された。土壌徴生物バイオマス炭素量は,有機栽培の継続期間が長くなるか,もしくは有機物を多量に施用した場合に増加することが認められ,倉渕農場以外では,有機栽培によって土壌の全炭素量に占める割合も上昇していた。微生物バイオマス炭素量は,土壌の可給態窒素量と有意な正相関を示した。
索引語有機栽培;増加;継続期間;土壌;有機物;山武農場;傾向;割合;炭素量;窒素量
引用文献数28
登録日2013年08月14日
収録データベースJASI, AGROLib

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