担子菌バイオマス分解系酵素群の機能解析
担子菌バイオマス分解系酵素群の機能解析
レコードナンバー | 851801 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20039427 | NACSIS書誌ID | AA12509099 |
著者名 | 野崎 功一 | ||
書誌名 | 応用糖質科学 | ||
別誌名 | 日本応用糖質科学会誌応用糖質科学 | ||
発行元 | 日本応用糖質科学会 | ||
巻号,ページ | 3巻・ 1号, p.61-67(2013-02) | ISSN | 21856427 |
全文表示 | PDFファイル (8659KB) | ||
抄録 | 白色腐朽菌に代表される担子菌は,その生育環境に応じて多様なバイオマス分解系酵素を生産し分泌することが知られている。彼らの独特な分解システムの中には,効率的なバイオマスの分解に向けた多くの学ぶべき知見が存在すると考えている。本論文では白色腐朽菌が生産するセルロース分解系酵素に着目し,以下の内容について解説する。(1)担子菌Irpex lacteusのセルロース分解系酵素の構成を明らかにすることで,各種酵素の種類や機能を明らかにした。また,酵素翻訳後のプロテアーゼ分解がセルラーゼの作用特性に影響し,セルロース分解にさらなる多様性を生み出していることを見出した。(2)セルラーゼのセルロースへの吸着挙動をCBM1-GFPを用いることで明らかにした。これにより,酵素の吸着はセルロースの吸着特性が異なる2つの領域で生じ,それぞれの吸着が加水分解活性の発現に関与する生産的結合および関与しない非生産的な結合であることを明らかにした。また,塩濃度によって酵素吸着量を制御する技術を開発し,バイオマス分解における酵素回収技術への応用の可能性を検討した。 | ||
索引語 | セルラーゼ;セルロース;吸着;生産;白色腐朽菌;セルロース分解系酵素;関与;分解;担子菌Irpexlacteus;GFP | ||
引用文献数 | 44 | 登録日 | 2014年01月17日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |