上高地に生息するニホンザルの積雪期における生息環境の温度測定

上高地に生息するニホンザルの積雪期における生息環境の温度測定

レコードナンバー851862論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20010647NACSIS書誌IDAA11845727
著者名泉山 茂之
書誌名信州大学農学部AFC報告
別誌名Bulletin Shinshu University Alpine Field Center
信州大学農学部アルプス圏フィールド科学教育研究センター報告
発行元信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター
巻号,ページ11号, p.29-36(2013-03)ISSN13487892
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抄録北アルプスの上高地に生息するニホンザルの群れを対象に,サルが利用する生息環境の各箇所と,サルの生活している温度について計測して比較を行った。生息環境の温度測定は,サルが繰り返し泊り場として利用したウラジロモミの樹冠内(泊り場),採食場所として利用した落葉広葉樹林(採食場所),森林外の河原のエゾヤナギ(開放地)に温度センサーを設置して生息環境の温度を計測した。また,河原裸地に照度センサーを設置して計測を行い,天気図と合わせて気象条件を特定した。サルの生活している温度は,オトナオス個体にデータロガーを装着して1993年2月19日から22日間の温度を測定した。サルが記録した温度は,日中は採食や移動により大きく変化したが,夜間は高温で大きな変化がなく,サルの行動を忠実に反映していると考えられた。サルの記録した温度は,すべての計測期間中,外気温度より高かった。外気温度は夜間に比べて日中の方が有意に高かったが,サル温度は日中に比べ夜間が有意に高かった。また,冷え込んだ夜ほど,サル温度はより高温を保っていた。この結果から,サルが常緑針葉樹の樹冠内の泊り場内で過ごす夜間は,複数個体が身を寄せ合って過ごすHuddlingの行動により,泊り場内の生息環境を造り上げていることが温度測定によって示された。
索引語サル;夜間;温度;生息環境;温度測定;生息;計測;利用;上高地;ニホンザル
引用文献数18
登録日2014年01月17日
収録データベースJASI, AGROLib

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