実験的鶏大腸菌症の慢性化病変

実験的鶏大腸菌症の慢性化病変

レコードナンバー852555論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00011607NACSIS書誌IDAN0007252X
著者名黒田 雄介
佐々木 淳
倉持 好
川崎 武志
御領 政信
書誌名鶏病研究会報
別誌名Journal of the Japanese Society on Poultry Diseases
鶏病研究会報
巻号,ページ49巻・ 1号, p.40-49(2013-05)ISSN0285709X
全文表示PDFファイル (2133KB) 
抄録ブロイラーに好発する鶏大腸菌症の慢性化病変についての理解を深めるために,実験的に鶏大腸菌症を作出し,これら病変の経時的変化について病理学的に検索した。供試鶏にはLine-M系白色レグホン種,供試細菌として鶏大腸菌症の野外症例由来の大腸菌株(Y0451株,KB4-1株,Da2株)を使用した。実験1では28日齢および35日齢雛にY0451株を臀部皮膚に掻傷感染させ,実験2ではKB4-1株,実験3ではDa2株をそれぞれ28日齢雛の大腿部に筋肉内接種した。死亡鶏は随時,生残鶏は接種5週後まで1週毎に一定羽数ずつ剖検,諸臓器の病理組織学的検索を行った。また,生残鶏では剖検時に心臓および接種部位からの大腸菌の再分離も試みた。漿膜炎について,死亡鶏では全ての実験群で主に重度の線維素化膿性ないし化膿性肉芽腫性心膜炎が認められ,肝被膜炎,気嚢炎,腹膜炎などを伴うものが多かった。生残鶏では,接種後1週で心膜炎の発生が認められ,その多くは中等度の線維素化膿性心膜炎を示していた。接種後2週では線維素や壊死組織の肉芽腫による吸収を示す中程度の炎症反応がみられ,病変は慢性化していた。接種後3週から4週では病変は消退し軽度の心膜炎が多くなり,接種後5週では漿膜炎は認められなかった。接種部位の蜂窩織炎は死亡鶏および生残鶏のほとんどで認められ,接種後3週ないし4週以降では,肉眼的および病理組織学的にも壊死組織は縮小し,軽度の病変を示すものが多くなった。
引用文献数15
登録日2014年02月13日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat