静岡県のチャ園に生息するチャノコカクモンハマキの薬剤感受性とジアシルヒドラジン系IGR剤に対する薬剤抵抗性

静岡県のチャ園に生息するチャノコカクモンハマキの薬剤感受性とジアシルヒドラジン系IGR剤に対する薬剤抵抗性

レコードナンバー852618論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014825NACSIS書誌IDAN00186121
著者名内山 徹
小澤 朗人
劉 主
書誌名日本応用動物昆虫学会誌
別誌名Japanese journal of applied entomology and zoology
日本応用動物昆虫学会誌
巻号,ページ57巻・ 2号, p.85-93(2013-05)ISSN00214914
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抄録チャの重要害虫であるチャノコカクモンハマキの静岡県牧之原地域の個体群を供試し,15薬剤に対する感受性検定を実施した。島田市湯日個体群において,ジアシルヒドラジン(DAH)系IGR剤のテブフェノジド,クロマフェノジドおよびメトキシフェノジドの3剤は,処理10日後の補正死虫率が,2004年と比較して,2005年ではいずれも低かった。一方,ベンゾイル尿素(BU)系のルフェヌロンおよびフルフェノクスロンにおける同死虫率は,両年で明らかな違いは認められなかった。供試個体群に対し,IGR剤以外の薬剤で高い殺虫効果を示したのは,クロルピリホス,プロフェノホス,クロルフェナピル,メソミル,スピノサド,エマメクチン安息香酸塩およびビフェントリンの7剤であった。さらに,DAH系およびBU系IGR剤については,5年間にわたって湯日個体群の薬剤感受性を継続調査した。DAH系IGR剤のテブフェノジドのLC50値は,2004年調査開始以後,年次が経過するに従って,急激に上昇し,2008年には常用濃度200ppmを大きく上回った。DAH系のクロマフェノジドのLC50値は,2004年から2005年にかけて急激に上昇し,常用濃度50~100ppmを大きく上回った。DAH系のメトキシフェノジドのLC50値は,2004年以後,上昇傾向となったものの,2008年時点では常用濃度25~50ppmを下回った。BU系IGR剤のルフェヌロンおよびフルフェノクスロンのLC50値は,DAH系3剤と比較すると,上昇の程度は小さかった。湯日個体群において,DAH系のテブフェノジド,クロマフェノジドおよびメトキシフェノジド,BU系のルフェヌロンの4剤は,いずれも年を経る毎に,抵抗性比は指数関数的な上昇傾向を示した。ここで,抵抗性比を対数変換した値を用いると,経過年数と抵抗性比は,有意な正の相関(p<0.05)を示し,回帰直線に良く適合した。回帰直線の傾きは,テブフェノジド,メトキシフェノジド,ルフェヌロンでそれぞれ0.36,0.17,0.14となり,テブフェノジドが他剤よりも傾きの大きい傾向が認められた。なお,回帰直線の傾きに基づくと,テブフェノジドでは1年経過するごとに約2.3倍,メトキシフェノジドでは1.5倍,ルフェヌロンでは1.4倍に抵抗性が発達していた。
索引語ルフェヌロン;LC50値;クロマフェノジド;DAH系;チャノコカクモンハマキ;メトキシフェノジド;湯日個体群;上昇;抵抗性比;回帰直線
引用文献数14
登録日2014年02月14日
収録データベースJASI, AGROLib

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