耐火性能を有する木質材料の開発
耐火性能を有する木質材料の開発
レコードナンバー | 853647 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
---|---|---|---|
ALIS書誌ID | ZZ20001550 | NACSIS書誌ID | AA1155559X |
論文副題 | 小型耐火試験機による耐火性能の評価 | ||
著者名 | 染川 さおり 増田 勝則 柳川 靖夫 田中 陽子 伊藤 貴文 春日 二郎 | ||
書誌名 | 奈良県森林技術センター研究報告 | ||
別誌名 | Bulletin of the Nara Forest Research Institute 奈良県森技セ研報 Bull. Nara, For. Res. Inst. | ||
発行元 | 奈良県森林技術センター | ||
巻号,ページ | 42号, p.45-51(2013-04) | ISSN | 13459864 |
全文表示 | PDFファイル (2760KB) | ||
抄録 | 電気炭化炉を改造した小型耐火試験機を用いて、不燃薬剤を加圧注入法で含浸した木質材料の耐火試験を行った。この試験機において、炉内温度の調整を手動で行うことにより、1時間耐火試験で求められる標準加熱曲線(ISO834)の再現が可能であった。耐火試験に供する材料を次のとおり作製した。厚さ15mmのスギ辺材板目板にホウ酸系2種類およびグアニジンリン酸塩系1種類の不燃薬剤をそれぞれ含浸させ、幅はぎして接着した後に、繊維方向を直交させて3層および4層積層接着し、それぞれ厚さ45mmおよび60mmの試験体を作製した。同様にして、厚さ15mmおよび18mmのヒノキ材板目板を3層積層し、それぞれ厚さ45mmおよび54mmの試験体を作製した。また、厚さ3mmのスギ辺材単板にグアニジンリン酸塩系の薬剤を含浸させ、17層および19層積層し接着して、それぞれ厚さ51mmおよび57mmの合板を作製した。これらを用いて電気炭化炉を改造した小型耐火試験機で耐火試験を行った結果、スギの厚さ60mmの試験体、ヒノキの厚さ54mmの試験体および57mmのスギ合板が1時間耐火構造の基準を満たした。3種類の薬剤間で耐火性能の差はなかった。これらの不燃薬剤の性能を確認するために、厚さ18mmのスギ辺材板目板およびヒノキ材板目板を用いて、コーンカロリーメータ法による発熱性試験を行った結果、3薬剤とも建築基準法に規定される不燃材料の基準を満たした。 | ||
索引語 | 耐火性能;作製;試験体;小型耐火試験機;耐火試験;不燃薬剤;含浸;木質材料;接着;基準 | ||
引用文献数 | 4 | 登録日 | 2014年03月06日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |