ビーグル犬におけるドーパミントランスポーター遺伝子の一塩基多型と注意欠陥多動性障害の関連
ビーグル犬におけるドーパミントランスポーター遺伝子の一塩基多型と注意欠陥多動性障害の関連
レコードナンバー | 870231 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20019368 | NACSIS書誌ID | AA12018166 |
著者名 | 倉地 卓将 村瀬 香織 西出 雄大 小山 哲史 佐藤 俊幸 | ||
書誌名 | Animal behaviour and management | ||
別誌名 | 日本家畜管理学会誌・応用動物行動学会誌 | ||
発行元 | 日本家畜管理学会 | ||
巻号,ページ | 49巻・ 3号, p.122-127(2013-09) | ISSN | 18802133 |
全文表示 | PDFファイル (313KB) | ||
抄録 | 注意欠陥多動性障害(ADHD)は多動性,不注意,衝動性により特徴づけられる主要な精神疾患である。この疾患は犬においても確認されている。この疾患に対して頻繁に使用されるメチルフェニデートは,ドーパミントランスポーターに作用して遊離ドーパミン量を増加させるため,ドーパミントランスポーターのADHD発症に対する影響が注目されている。ドーパミンはADHDにおいて重要な役割を担っているため,22頭のビーグル犬を対象にドーパミントランスポーターの遺伝子であるSLC6A3のDNA配列を決定した。ADHDの評価については,行動評価アンケートの記入を飼育者に依頼した。SLC6A3遺伝子の4ヶ所で多型が確認された。A157Tの遺伝子型がAAの犬,G762Aの遺伝子型がGGの犬,および2歳以下の犬は注意欠陥の点数が高かった。また,2歳以下の犬は自発的活動性と衝動性の点数も高かった。これらの結果は,犬のADHDとドーパミントランスポーターに関連があることを示唆する。しかし,どのような機序によるものかを明らかにするためには,さらなる研究が必要である。 | ||
索引語 | 犬;ドーパミントランスポーター;疾患;ビーグル犬;注意欠陥多動性障害;関連;衝動性;確認;遺伝子型;点数 | ||
引用文献数 | 19 | 登録日 | 2014年06月11日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |