高い死亡率を示したブロイラーの伝染性気管支炎(腎炎型)
高い死亡率を示したブロイラーの伝染性気管支炎(腎炎型)
レコードナンバー | 870503 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00011607 | NACSIS書誌ID | AN0007252X |
著者名 | 小笠原 房恵 大山 貴行 熊谷 芳浩 八重樫 岳司 福成 和博 井戸 徳子 中村 菊保 | ||
書誌名 | 鶏病研究会報 | ||
別誌名 | Journal of the Japanese Society on Poultry Diseases 鶏病研究会報 | ||
巻号,ページ | 49巻・ 3号, p.205-212(2013-11) | ISSN | 0285709X |
全文表示 | PDFファイル (3035KB) | ||
抄録 | 72,000羽を飼養するブロイラー農場において,8鶏舎あるうちの1鶏舎で飼養されていた28~31日齢の鶏に,鶏伝染性気管支炎(IB)が発生し,死亡率が44%に及んだ。発症鶏には,尿細管間質性腎炎が認められ,同病変部にIBウイルス抗原が証明された。また,生存鶏では,尿細管の再生など,尿細管間質性腎炎の慢性化像が観察された。他に,発症鶏では,十二指腸から盲腸に至るコクシジウムの重度寄生と総蛋白の上昇と血清トリグリセリドの低下が認められた。ウイルス検索により,腎臓および気管から,JP-IIに属するIBウイルスが分離され,腎炎型のIBと診断された。さらに,発症鶏の全ておよび生存鶏の一部の肺から大腸菌が分離され,IBウイルスおよび大腸菌抗原を伴うカタル性気管炎・傍気管支炎が観察された。IBワクチンの使用状況は,発生鶏舎では未実施で,他の鶏舎ではJP-Iワクチンが使用されていた。獲得免疫の欠如,大腸菌またはコクシジウムのような他の病原体の感染ストレスおよび栄養不良など,複数の要因が本事例の死亡率に影響していたと考えられた。 | ||
索引語 | 死亡率;IB;コクシジウム;発症鶏;腎炎型;鶏;IBウイルス;大腸菌;飼養;尿細管間質性腎炎 | ||
引用文献数 | 21 | 登録日 | 2014年04月21日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |