大手流通業者から排出される食品廃棄物を主原料とした堆肥の品質と窒素肥効

大手流通業者から排出される食品廃棄物を主原料とした堆肥の品質と窒素肥効

レコードナンバー870629論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20036927NACSIS書誌IDAA12412168
著者名岩佐 博邦
久保田 貴志
斉藤 研二
金子 文宜
書誌名千葉県農林総合研究センター研究報告 = Annual research bulletin of the Chiba Prefectural Agriculture and Forestry Research Center
別誌名CAFRC Res. Bull.
千葉農林総研研報
発行元千葉県農林総合研究センター
巻号,ページ2号, p.17-25(2010-03)ISSN18835295
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抄録千葉県内で生産される大手流通業者から排出される食品廃棄物を主原料とした堆肥の製造方法,品質特性及び窒素肥効を調査したところ,下記の知見を得た。1.調査したA,B,C 3種類の食品廃棄物堆肥の主原料は大手流通業者から排出された食品残さであり,副資材として木質系資材が混合されていた。pHは5.0~6.1で,一般的な生ごみ堆肥と比べて低く,C/N比は16.3~21.6で高かった。また,粗脂肪含有率は7.9~14.6%で高く,十分に腐熟が進んでいないと判断された。全窒素含有率は2.17~2.39%であった。2.食品廃棄物堆肥の熱水抽出液はコマツナの発芽を抑制し,これをECが1dS/mになるように希釈した液も幼根の伸長を阻害した。また,植害試験では,A及びB堆肥は土壌と混和して3週間後に播種した場合においてもコマツナの生育を阻害した。粗脂肪含有率の高い堆肥ほど,この影響が強く見られた。3.畑状態静置培養法による窒素無機化率は,8週間後に-23~-6%となり,A及びC堆肥ともに窒素の有機化が認められた。4.圃場埋設法による窒素分解率は,A堆肥では埋設2週間後に-36%と負の値を示し,施用直後に急激な窒素の有機化が認められた。また,埋設1年後の窒素分解率はA堆肥が21%,C堆肥が28%であった。5.圃場施用試験でコマツナを2作栽培したところ,A及びC堆肥を単用した区の窒素吸収量は,無窒素区と同等であり,窒素肥効が認められなかった。6.本試験に供した食品廃棄物堆肥は窒素肥料的効果がほとんど無く,施用に伴い土壌窒素が有機化する可能性があるため,施肥基準どおりに基肥窒素を施用し,堆肥の施用から播種まで2週間以上の期間を置く必要がある。
索引語窒素肥効;堆肥;大手流通業者;排出;主原料;窒素;施用;食品廃棄物;食品廃棄物堆肥;コマツナ
引用文献数22
登録日2014年04月25日
収録データベースJASI, AGROLib

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