ヨーロッパにおける農業廃棄物の処理とくに嫌気消化について

ヨーロッパにおける農業廃棄物の処理とくに嫌気消化について

レコードナンバー871082論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00013955NACSIS書誌IDAN0014151X
著者名Insam H.
Franke-Whittle I.H.
Podmirseg S.M.
書誌名畜産の研究 = Animal-husbandry
別誌名Sustainable livestock production and human welfare
Animal husbandry
Animalhusbandry
発行元養賢堂
巻号,ページ68巻・ 1号, p.143-147(2014-01)ISSN00093874
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抄録牛や豚,鶏といった家畜の排泄物は伝統的に土地の肥沃化を目的に用いられてきた。しかし,農業の工業化が始まったことで家畜生産が集約化されたため,排泄物の発生源の近くにそれらを使用できる土地が少なくなっている。かつては排泄物を固液分離し,それらを乾燥処理やコンポスト化処理するといった処理技術が一般的であった。しかし,気候変動や石油危機の影響により,近年ではヨーロッパの多くの国で嫌気消化が推奨され,政策により支援されている。2010年にEUは温室効果ガスの発生量を2020年までに20%削減するという声明を発表した。これを実現させる数ある取り組みの中で,農業廃棄物からの生物学的なメタン(バイオメタン)産生が提案されている。ドイツ単独では7,000以上のバイオガスプラントが稼働しており,ヨーロッパの他の国でもこの流れに従いつつある。エンジニアや微生物学の第一人者たちは,バイオメタン産生における技術改善につねに取り組み続けている。最近の分子生物学的技術の進歩により,嫌気消化環境においてどのような微生物が存在しているのか,それらがどのように働いているのか,また微生物が流入する基質や処理条件の変化に対し群集全体としてどのように対応しているのかを明らかにすることが可能となった。本稿ではインスブルック微生物研究所で行われているバイオメタン産生における研究例をいくつか紹介する。微生物資源の利用は微生物学者にとって新しい魅力的な分野であり,気候変動の軽減や,より持続可能な社会における生物地球化学的サイクルを完成する助けとなるだろう。
索引語ヨーロッパ;排泄物;嫌気消化;農業廃棄物;微生物;土地;気候変動;取り組み;バイオメタン産生;伝統的
引用文献数27
登録日2014年05月30日
収録データベースJASI, AGROLib

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