黒毛和種牛における内因系血液凝固異常と胎子死の関連性

黒毛和種牛における内因系血液凝固異常と胎子死の関連性

レコードナンバー871110論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014801NACSIS書誌IDAN00191857
著者名緒方 良彦
斯琴 図雅
森友 靖生
大場 恵典
国枝 哲夫
北川 均
書誌名日本獣医師会雑誌 = Journal of the Japan Veterinary Medical Association
発行元日本獸医師会
巻号,ページ67巻・ 1号, p.54-58(2014-01)ISSN04466454
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抄録黒毛和種繁殖牛において,XI因子欠乏症を含む内因系血液凝固異常と原因不明の流死産(いわゆる胎子死)の関連性について調査した。繁殖牛群129頭を調査したところ,XI因子欠乏症の既知変異遺伝子の遺伝子頻度は26.4%であった。変異アレルのホモ接合個体(変異ホモ)群とヘテロ接合個体(ヘテロ)群,変異アレルを持たない正常ホモ接合個体(正常ホモ)群間で,プロトロンビン時間(PT)に有意差はなく,活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)では,変異ホモ群,ヘテロ群,正常ホモ群の順に有意に延長していた。各群間の胎子死頻度比較は,変異ホモ群がヘテロ群,正常ホモ群に対して有意に高く,正常ホモ群と変異ホモ群の胎子死頻度のオッズ比は2.72(95%信頼区間: 1.08~6.84)であった。XI因子以外の内因系因子と胎子死の関連を調査する目的で,正常ホモ群71頭をAPTTの中央値から20秒以上延長している個体(延長)群と非延長群の2群に分け,PT及び胎子死頻度を比較した。2群間でAPTTには有意差が存在するがPTに有意差はなく,胎子死頻度で有意な差があった。延長群と非延長群との胎子死頻度のオッズ比は3.49(95%信頼区間: 1.29~9.40)であった。また,非延長群と変異ホモ群との胎子死頻度のオッズ比は3.77(95%信頼区間: 1.39~10.18)であった。これらの結果は,XI因子欠乏症を含む内因系血液凝固因子異常が胎子死の発生に関連している可能性を示した。
索引語胎子死頻度;胎子死;オッズ比;信頼区間;非延長群;内因系血液凝固異常;関連性;変異ホモ群;変異アレル;ヘテロ群
引用文献数18
登録日2014年05月30日
収録データベースJASI, AGROLib

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