福島第一原発事故による森林放射能汚染調査地の土壌理化学性
福島第一原発事故による森林放射能汚染調査地の土壌理化学性
レコードナンバー | 871305 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
---|---|---|---|
ALIS書誌ID | ZZ00007967 | NACSIS書誌ID | AN00124077 |
著者名 | 金子 真司 池田 重人 赤間 亮夫 三浦 覚 高橋 正通 | ||
書誌名 | 森林立地 | ||
別誌名 | Japanese journal of forest environment 森林立地学会誌 | ||
発行元 | 森林立地墾話会 | ||
巻号,ページ | 55巻・ 2号, p.75-81(2013-12) | ISSN | 03888673 |
全文表示 | PDFファイル (4394KB) | ||
抄録 | 福島第一原発事故で放出された放射性セシウム(Cs)が,森林生態系においてどのような動態をするかを予測するために,放射性Csの分布実態の調査を行っている福島県の川内村,大玉村,只見町の3カ所5プロットにおいて,土壌代表断面調査を行って土壌の理化学性を調べた。その結果,5プロットの土壌とも落葉の分解速度が速いムル型腐植タイプであり,堆積有機物層は欧米の森林に比べて少なかった。また土壌は炭素含量が高く,大半の層はpH(H2O)が5.1以下と酸性であった。塩基交換容量(CEC)は高く,交換性塩基含量は全般に少なかったが,最表層は適量の交換性Kを含んでいた。すべてのプロットが16-24%の粘土を含んでおり,土性は埴壌土(CL),微砂質埴壌土(SiCL),砂質埴壌土(SCL)であった。本調査地の堆積有機物層は分解が早いことから,堆積有機物中の放射性Csは短期間に土壌に移動すると推定された。土壌は有機物が多く酸性であるが,粘土含有量や交換性K濃度から,放射性Csは土壌に固定されて,樹木に移行しやすい条件にはないことが示された。 | ||
索引語 | 土壌;放射性Cs;福島第一原発事故;堆積有機物層;酸性;5プロット;層;CEC;プロット;粘土 | ||
引用文献数 | 26 | 登録日 | 2014年06月10日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |