千葉県柏市の森林における放射能汚染の実態

千葉県柏市の森林における放射能汚染の実態

レコードナンバー871306論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00007967NACSIS書誌IDAN00124077
著者名福田 健二
朽名 夏麿
寺田 徹
Mansournia M.R.
Uddin M.N.
神保 克明
渋谷 園実
藤枝 樹里
山本 博一
横張 真
書誌名森林立地
別誌名Japanese journal of forest environment
森林立地学会誌
発行元森林立地墾話会
巻号,ページ55巻・ 2号, p.83-98(2013-12)ISSN03888673
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抄録千葉県柏市の都市近郊林において,福島第一原子力発電所の事故による放射性セシウム汚染の実態を調べた。2011年8月~12月の地上1mの空間線量率は0.3~0.4μSv/h程度であった。2011年秋~2012年秋に採集された植物体の放射性セシウム濃度は,直接汚染を受けた枝や常緑樹の旧葉では1.2~8.8kBq/kg,事故時に展葉していなかった常緑広葉樹の当年葉や落葉広葉樹の葉では0~2.8kBq/kgであった。2011年夏~秋に採集された地表徘徊性甲虫ではほとんどが5kBq/kg以下であったが,キノコでは高い値のものが多く,最大61kBq/kgを示した。2012年春に伐採された間伐木の放射性セシウム濃度は,ヒノキでは外樹皮,次いで旧葉で高く,落葉樹では外樹皮で最も高かった。いずれも辺材,心材へのセシウムの浸透がみられた。これらは,里山活動における薪や堆肥の利用に支障をきたす汚染レベルであった。大青田の樹木地上部への放射性セシウム沈着量の推定値は,ヒノキの枝葉への大量の沈着を反映して,ヒノキ・イヌシデ林の地上部で5.7kBq/m2と,コナラ・クヌギ林の地上部の3.7kBq/m2の約1.5倍であった。コナラ・クヌギ林の地下部5cmまでの沈着量合計は85kBq/m2であり,地上部と地下部を合わせた林分全体の放射性セシウム沈着量は約90kBq/m2と見積もられた。2013年1月のコナラ林の土壌では,放射性セシウムはリター層よりもA層に多く分布しており,落葉の除去による除染効果はほとんど期待できないと考えられた。
索引語地上部;放射性セシウム濃度;旧葉;外樹皮;コナラ;ヒノキ;千葉県柏市;実態;採集;放射性セシウム沈着量
引用文献数28
登録日2014年06月10日
収録データベースJASI, AGROLib

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