Granier法による樹液流測定に基づくヒノキ林における蒸散量の推定

Granier法による樹液流測定に基づくヒノキ林における蒸散量の推定

レコードナンバー871813論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00006960NACSIS書誌IDAN00055178
論文副題御手洗水試験流域における観測例
著者名藤山 洋介
廣瀬 茂樹
大槻 恭一
小川 滋
書誌名九州大学農学部演習林報告 = Bulletin of the Kyushu University Forest
発行元[九州大學農學部附属演習林]
巻号,ページ86号, p.15-31(2005-03)ISSN04530284
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抄録九州大学福岡演習林の御手洗水試験流域においてGranier法を用いて8~20本のヒノキ(Chamaecyparis obtusa)の樹液流速測定を行い,樹液流速および蒸散量の個体差や微気象条件との関係について検討した。樹液流速の日変化は,流速の立ち上がり時間,ピーク時間および停止時間は各試料木でほぼ変わらず,変動パターンに個体差はなかった。樹液流速は大気飽差(VPD)に伴って増加する傾向を示したが,VPDが約25hPaを超えると樹液流速の増加が頭打ちになった。このようなVPDに対する樹液流速の応答性に個体差は認められなかった。樹液流速は,晴天日においては胸高直径(DBH)が大きいほど増加する傾向があったが,曇天日においてはDBHに関わらずほぼ一定だった。辺材面積はDBHが大きいほど広く,両者には高い相関関係(R2=0.78)がみられた。単木蒸散量は,晴天日,曇天日に関わらずDBHが大きいほど多く,両者に相関関係(晴天日R2=0.72,曇天日R2=0.62)がみられた。これらのことより,単木蒸散量は,DBHが大きくなると辺材面積が増加するだけでなく,樹液流速も増加するため,両者によって相乗的に増加することを明らかにした。調査期間中の林分蒸散量は,Penmanの可能蒸発量と高い相関関係(R2=0.83)があり,調査期間中に土壌水分の著しい低下はみられなかったことから,主に微気象条件に依存していることが示唆された。
索引語増加;蒸散量;個体差;両者;相関関係;Granier法;御手洗水試験流域;微気象条件;傾向;辺材面積
引用文献数20
登録日2014年07月18日
収録データベースJASI, AGROLib

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