北陸地域の重粘土転換畑でのダイズ収量に及ぼす点滴灌漑の効果

北陸地域の重粘土転換畑でのダイズ収量に及ぼす点滴灌漑の効果

レコードナンバー872035論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011311NACSIS書誌IDAA11651334
著者名細野 達夫
片山 勝之
野村 幹雄
大野 智史
中山 則和
細川 寿
書誌名中央農業総合研究センター研究報告
別誌名独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター研究報告
独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構中央農業総合研究センター研究報告
独立行政法人農業技術研究機構中央農業総合研究センター研究報告
Bull. NARO Agric. Res. Cent.
Bulletin of the NARO Agricultural Research Center
Bull. Natl. Agric. Res. Cent.
Bulletin of the National Agricultural Research Center
中央農研研報
発行元農業技術研究機構中央農業総合研究センター
巻号,ページ21号, p.1-23(2014-03)ISSN18816738
全文表示PDFファイル (6743KB) 
抄録重粘土転換畑でのオオムギ跡ダイズ作を対象に,土壌乾燥ストレスによる減収のリスクがどの程度あるのか,また,灌漑によって水ストレスや減収を回避できるか,について明らかにすることを目的に,北陸研究センター(新潟県上越市)内の水田と隣接する重粘土転換畑圃場において,3ヶ年にわたって点滴灌漑を行うダイズ栽培試験を実施し,灌漑区と無灌漑区のダイズ収量を比較した。また,水分ストレスによる減収リスクを推定するため,耕うん層の土壌水分を推定するモデルについて検討するとともに,雨よけハウスでのポット栽培ダイズを用いた灌水制御試験により蒸散量と収量の関係を調べた。結果は以下のように要約される。1) 開花期以降に,耕うん層の容易有効水分(植物がストレスなく吸水できる水分)を枯渇させないという基準に基づいて灌漑を行った圃場試験では,2008年と2009年の2ヶ年については,灌漑の回数は少なく,総灌漑量も15mm以下とわずかであった。一方,高温・乾燥年の2010年は,耕うん層の水分量が大きく低下したため,灌漑区では頻繁に灌漑が行われた結果,総灌漑量は191mmであった。2) 2010年の圃場試験においては,灌漑によりLAIの増加や蒸散が促進される傾向が見られたものの,無灌漑でも顕著な水ストレスは認められなかった。ダイズ収量は,2010年を含め,3ヶ年とも灌漑による増収は認められなかった。3) 土壌水分推定モデル(タンクモデル)により,耕うん層の土壌水分の増減をよく表すことができた。4) 灌水を制限し,強制的に蒸散抑制をするポット試験において,子実重の減少率は生育期間中の灌水量(≒蒸散量)の減少率とよく一致した。以上の結果,水田と隣接する排水性が悪い重粘土圃場でのダイズ栽培では,高温かんばつ年でも土壌乾燥による水ストレスは生じにくく,灌漑による増収効果は限定的であると考えられた。
索引語灌漑;耕うん層;ダイズ収量;水ストレス;灌漑区;結果;重粘土転換畑;点滴灌漑;減収;推定
引用文献数32
登録日2014年08月01日
収録データベースJASI, AGROLib

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