三倍体ニホンスモモ‘貴陽’における胚珠発育の組織学的研究
三倍体ニホンスモモ‘貴陽’における胚珠発育の組織学的研究
レコードナンバー | 872181 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20004168 | NACSIS書誌ID | AA11608561 |
著者名 | 中條 誉志幸 大林 沙泳子 八幡 昌紀 永嶋 友香 成瀬 博規 増田 幸直 向井 啓雄 原田 久 高木 敏彦 | ||
書誌名 | 園芸学研究 | ||
別誌名 | Horticultural research (Japan) | ||
発行元 | 園芸学会 | ||
巻号,ページ | 13巻・ 2号, p.107-111(2014-04) | ISSN | 13472658 |
全文表示 | PDFファイル (2972KB) | ||
抄録 | 三倍体ニホンスモモ‘貴陽’の結実不良を解明するために,落果調査と胚珠の内部形態観察を行った。‘貴陽’は‘太陽’より早期落果が激しく,受粉42日後の落果率は‘太陽’が77.8%であるのに対し,‘貴陽’では88.0%であった。開花期における‘貴陽’の胚のうの60%以上が未分化であった。未分化以外の胚のうでは,‘貴陽’は‘太陽’と同様の発達過程を経たものの,発達遅延や退化したものが‘太陽’より多く観察された。受粉14日後以降では,‘貴陽’の胚と胚乳発育は,‘太陽’と比べ,発達遅延が認められ,それ以外にも接合子や胚乳核がない異常なものも観察された。受粉35日後の前胚と胚乳核の観察された胚珠は‘太陽’が91.7%であるのに対し,‘貴陽’は75.0%であった。また,落下果実の胚珠は,‘太陽’では胚のうの未分化によるものがほとんどであったのに対し,‘貴陽’ではそれに加えて胚のうの発達遅延や退化,接合子や胚乳核の未分裂が認められた。 | ||
索引語 | 貴陽;太陽;観察;三倍体ニホンスモモ;胚のう;胚珠;発達遅延;胚乳核;胚;退化 | ||
引用文献数 | 16 | 登録日 | 2014年08月18日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |