休眠期のシアナミド処理がニホンナシ‘幸水’および‘豊水’の発芽・開花に及ぼす影響

休眠期のシアナミド処理がニホンナシ‘幸水’および‘豊水’の発芽・開花に及ぼす影響

レコードナンバー872186論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20004168NACSIS書誌IDAA11608561
著者名吉川 瑛治レオナルド
Yamamoto R.R.
Petri J.L.
Hawerroth F.J.
山根 健治
本條 均
書誌名園芸学研究
別誌名Horticultural research (Japan)
発行元園芸学会
巻号,ページ13巻・ 2号, p.143-153(2014-04)ISSN13472658
全文表示PDFファイル (2515KB) 
抄録ニホンナシ‘幸水’と‘豊水’の鉢植え樹を供試し,2007,2009,2010および2011年度の4か年にわたりシアナミド剤の散布処理を行った。その後22℃の自然光ガラス室に移動させ,発芽・開花状態を調査した。ニホンナシの自発休眠覚醒の指標とされる7.2℃以下低温遭遇時間と,発育速度(DeVelopmental Rate, DVR)モデルによる発育指数(DeVelopmental Indexes, DVI)を対比させ,シアナミド剤の散布時期の有効範囲の設定を試みた。なお,DVI1は大谷(2006),杉浦(1997),が定義している,自発休眠覚醒期中の-6~12℃の温度範囲を対象としたものである。そのDVI1は本研究でDVI(old)と定義した。一方,杉浦ら(2003)は自発休眠覚醒期中の21~24℃の温度域は低温積算の一部を打ち消して自発休眠を逆進させる効果があると報告している。その報告に基づき求めたDVI1をここではDVI(new)と定義した。その結果,7.2℃以下の低温遭遇400~600時間処理の時点でシアナミド処理をすると,両品種の自発休眠打破の促進効果が認められた。両品種ともにDVI(new)(杉浦ら,2003)が0.65~0.70の範囲内でシアナミド処理すると,発芽および開花が改善され,開花日も促進した。DVI(old)(杉浦,1997)とDVI(new)において,発育ステージが進行し,DVI(old)では,1.03以上,DVI(new)では,0.80以上では処理の効果は弱まる傾向を示した。2011年度の秋冬季(10~2月)では他の年次より21℃以上に遭遇した時間が68時間長かったため,低温遭遇時間のみでシアナミド剤の散布時期を特定することは困難であったが,高温時の打ち消しを考慮したDVI(new)は,発育ステージを適正に評価した。以上の結果から,低温代替技術として,シアナミド処理を行う場合,気候温暖化に対応可能なDVI(new)モデルによる散布時期の予測が有効であることが示唆された。
索引語DVI;ニホンナシ;散布時期;シアナミド処理;幸水;豊水;杉浦;発芽;低温遭遇時間;シアナミド剤
引用文献数25
登録日2014年08月18日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat