下水汚泥炭化物のリンの化学形態と溶出特性の評価
下水汚泥炭化物のリンの化学形態と溶出特性の評価
レコードナンバー | 873072 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20011749 | NACSIS書誌ID | AN00195767 |
著者名 | 矢内 純太 川村 まりな 山田 秀和 | ||
書誌名 | 日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan | ||
別誌名 | 日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養 Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition 日本土壌肥料学雑誌 | ||
発行元 | 日本土壌肥料學會 | ||
巻号,ページ | 85巻・ 4号, p.358-361(2014-08) | ISSN | 00290610 |
全文表示 | PDFファイル (348KB) | ||
抄録 | 汚泥炭化物に含まれるリンの化学形態と,リンの溶出および吸着に関する特性,さらには強酸強アルカリ溶液によるリン分離の検討を行った。得られた結果は以下の通りである。1) 汚泥炭化物中のリンを形態別に評価したところ,Ca型,Al型,Fe型リンがそれぞれ3.1g kg-1,25.5g kg-1,1.6g kg-1であり,全リン(79g kg-1)の3.9%,32.3%,2.0%を占め,三形態の中ではAl型リンが卓越した。2) 各種抽出液によるリンの溶出率は,水で0.02%,トルオーグ法で1.3%,ブレイ第二法で12.7%,ク溶性で32.3%となった。従って,リンの全量が高濃度(79g kg-1)であることも考慮すると,汚泥炭化物は緩効性のリン肥料の代替物として活用できる可能性がある。3) 汚泥炭化物からのリンの分離は水酸化ナトリウム溶液よりも塩酸が効果的で4mol L-1塩酸で全リンの91%を分離できた。従って,汚泥炭化物は環境中に一度拡散したリンが濃縮された,循環型リン資材としても活用できる可能性がある。 | ||
索引語 | リン;汚泥炭化物;分離;化学形態;評価;全リン;活用;可能性;形態;水 | ||
引用文献数 | 18 | 登録日 | 2014年10月28日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |