人工栄養児のエネルギーおよび各栄養素の摂取量
人工栄養児のエネルギーおよび各栄養素の摂取量
レコードナンバー | 873144 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00014790 | NACSIS書誌ID | AA11125739 |
著者名 | 神野 慎治 中村 吉孝 菅野 貴浩 金子 哲夫 木ノ内 俊 | ||
書誌名 | ミルクサイエンス = Milk science | ||
発行元 | 日本酪農科学会 | ||
巻号,ページ | 63巻・ 2号, p.63-69(2014-08) | ISSN | 13430289 |
全文表示 | PDFファイル (607KB) | ||
抄録 | 1/2-6ヵ月齢の完全人工栄養児のエネルギー,たんぱく質および微量栄養素の摂取量を算出し,評価した。2006-2007年に33,642名の乳児を対象とした発育・哺乳量に関する全国横断調査を実施し,578名の6ヵ月齢までの完全人工栄養児の栄養摂取量を評価した。1日の平均哺乳量は,1/2-1,1-2,2-3,3-4,4-5,および5-6ヵ月齢でそれぞれ819,834,869,864,869,および928mLであった。調粉A哺乳児のエネルギー摂取量(1-2ヵ月齢で128kcal/kg/日,5-6ヵ月齢で84kcal/kg/日)は,FAOが示している人工栄養児の推定エネルギー必要量と同水準であった。たんぱく質の摂取量およびビオチン・セレン・ヨウ素以外の微量栄養素の摂取量は,日本人の食事摂取基準で示されている目安量を各月齢とも上回っていた。ビタミンAおよびビタミンDの摂取量は,日本人の食事摂取基準で示されている耐容上限量を各月齢とも下回っていた。我々は前報で,これらの完全人工栄養児の発育が6ヵ月齢まで母乳栄養児と同等であることを確認している。以上のことから,今回評価対象とした完全人工栄養児のエネルギー摂取量は推定エネルギー必要量との比較による評価において過不足のない量に保たれていること,および各栄養素の摂取量については,ビオチン・セレン・ヨウ素以外は,日本人の食事摂取基準に対して過不足がないことが示された。 | ||
索引語 | 摂取量;6ヵ月齢;完全人工栄養児;ビオチン;エネルギー;評価;日本人;食事摂取基準;各栄養素;人工栄養児 | ||
引用文献数 | 31 | 登録日 | 2014年10月28日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |