2010年7月17日岩手町豪雨災害時における住民の警戒避難に関する実態調査

2010年7月17日岩手町豪雨災害時における住民の警戒避難に関する実態調査

レコードナンバー873232論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00007946NACSIS書誌IDAN00018105
著者名井良沢 道也
目黒 渚
書誌名岩手大学農学部演習林報告 = Bulletin of the Iwate University Forests
発行元[岩手大学農学部]
巻号,ページ45号, p.99-116(2014-06)ISSN02864339
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抄録近年,ゲリラ豪雨と呼ばれるような局地的で短時間の豪雨が発生し,多くの被害を与えている。2010年7月17日の豪雨により,岩手県北部の岩手町を中心に山地崩壊,住宅への浸水や道路の損壊等が多く生じた。特に同町北部を流れる横沢川では土砂や流木,浸水被害が深刻であった。また,避難所への唯一の道路が寸断されることによる孤立世帯の発生,停電や携帯電話の不感地帯による通信の途絶など中山間地における災害の課題が浮かび上がった。そこで,岩手町横沢川流域の3地区を対象として住民アンケート及び聞き取り調査を実施し,災害時の意識・行動を分析した。調査の結果から,土石流は21時前に発生した。同時に大量の流木が流出し,横沢川本川に流れ込み,BOXカルバートに立木がつまり河道閉塞や道路が決壊した。今回の災害の大きな特徴の一つとして,避難がしたくてもできない状況であったということが挙げられる。これには早期避難ができなかったこと,避難路が危険な状態だったことが問題である。一方で,今回の災害は夜間に起きたが,横沢川の中上流域の多くの方々は外に出ず,家の2階などで豪雨が収まるのを待っていたことが,幸いにも人的被害を免れたことに繋がった。今回の豪雨におけるアンケート調査を通して,中山間地における避難所や避難路,情報伝達手段などの脆弱性が明らかとなった。これらの改善には積極的な行政の関与が必要となってくるが,このような問題を抱える地域は数多く存在すると考えられる。それを待つのはあまりに時間がかかりすぎ,現実味を帯びていない。いわゆるハード対策の限界を補うためにも,行政と住民の双方が努力する必要がある。
索引語豪雨;災害;発生;道路;住民;横沢川;流木;避難所;中山間地;避難路
引用文献数9
登録日2014年10月29日
収録データベースJASI, AGROLib

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