食鳥処理工程におけるブロイラーの関節損傷
食鳥処理工程におけるブロイラーの関節損傷
レコードナンバー | 873258 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20005663 | NACSIS書誌ID | AN00195188 |
著者名 | 長谷川 剛 | ||
書誌名 | 日本畜産學會報 = The Japanese journal of zootechnical science | ||
別誌名 | 日本畜産学会報 日本畜産学会報 Nihon chikusan gakkaiho Animal science journal Animal science and technology | ||
発行元 | Zootechnical Science Society of Japan | ||
巻号,ページ | 85巻・ 3号, p.309-314(2014-08) | ISSN | 1346907X |
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全文表示 | PDFファイル (358KB) | ||
抄録 | 食鳥処理施設では,経済損失の重大な原因は筋肉内出血である。また,手羽折れと称される肘関節の開放性脱臼と肩関節脱臼は屠体の商品価値の低下や部分肉の整形する必要性から経営に重大な影響を及ぼす。ニワトリを処理する上でアニマルウェルフェアの啓発と経済損失の対策として,手羽折れの発生要因と防止対策をスタニング電圧,ATP関連物質から検討した。スタニング電圧をニワトリの種類ごとに設定した結果,手羽折れ発生率が減少し,ブロイラーの適正なスタニング電圧は15.7~22.3Vであった。手羽折れ屠体と正常鶏肉のATP関連物質(アデノシン三リン酸,アデノシン二リン酸,アデノシン一リン酸,イノシン酸,イノシン,ヒポキサンチン)を測定し,筋肉の分解の程度を表現する筋肉のKa値を算出した。手羽折れを呈したブロイラーのKa値は93.5±1.9%(平均±SD),正常屠体ブロイラーは88.0±3.1%であった。一方,29Vのスタニング電圧で大腿部の皮下に出血斑が認められた屠体のKa値は90.1±2.3%であった。以上のことから,適正なアフタースタニング電圧は手羽折れ防止対策に有効であり,関節損傷と関連のある強い痙攣反応がKa値に影響していると示唆された。 | ||
索引語 | 手羽;スタニング電圧;Ka値;ブロイラー;屠体;関節損傷;筋肉;経済損失;影響;ニワトリ | ||
引用文献数 | 8 | 登録日 | 2014年10月29日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |