重粘土転換畑の秋播コムギ栽培における石灰窒素の深層施肥効果

重粘土転換畑の秋播コムギ栽培における石灰窒素の深層施肥効果

レコードナンバー873714論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011749NACSIS書誌IDAN00195767
著者名金田 吉弘
後藤 紗布子
佐藤 孝
高階 史章
保田 謙太郎
野坂 佳史
坂下 普志
浦野 保徳
大山 卓爾
書誌名日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan
別誌名日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養
Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition
日本土壌肥料学雑誌
発行元日本土壌肥料學會
巻号,ページ85巻・ 5号, p.446-452(2014-05)ISSN00290610
全文表示PDFファイル (3658KB) 
抄録重粘土転換畑の秋播コムギ栽培において,石灰窒素の深層施肥効果を,基肥と追肥5回による慣行施肥体系と比較した。試験は,水田後転換畑において実施した。2012年度の試験では,試験区として,(1) 硫酸アンモニウムによる基肥(N6g m-2)と硫酸アンモニウムによる5回の追肥(計N14g m-2)を組み合わせた追肥区(合計N20g m-2),(2) 種子直下10cmの深層に石灰窒素(68%)と尿素(32%)の混合肥料によりN20g m-2を施肥した深層20kg区,(3) 同様に深層に混合肥料でN10g m-2を施用した深層10kg区を設けた。2013年度の試験では,さらに深層にN15g m-2を施用した深層15kg区を設けた。いずれの深層区とも無追肥とした。追肥区における追肥時期は,越冬前,融雪期,幼穂形成期,減数分裂期,出穂期である。また,施肥窒素の動態を検討するため,25℃畑培養実験を実施した。硫安添加土壌のアンモニア態窒素は,培養3日後までに硝酸態窒素に変化した。一方,石灰窒素添加土壌のアンモニア態窒素は培養20日後まで残存した。圃場試験では,深層20kg区および深層15kg区の茎数は,追肥区(合計窒素20kg)とほぼ同等に推移し,穂数も同等であった。深層20kg区の総窒素吸収量は,追肥区と有意差は認められず,2013年度の深層15kg区においてもほぼ同等であった。基肥窒素利用率は,深層施肥区で高かった。深層20kg区の収量は,追肥区と有意差はなく,深層15kg区においても同等の収量を確保した。深層20kg区,追肥区の粗タンパク含有率は製麺適正値の範囲にあり,深層15kg区においても適正値を確保した。以上のように,石灰窒素による深層施肥は重粘土転換畑の秋播コムギに効果が高いことを明らかにした。
索引語追肥区;石灰窒素;深層;重粘土転換畑;収量;試験;追肥;秋播コムギ栽培;深層施肥効果;基肥
引用文献数16
登録日2015年01月20日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat