DNAマーカー選抜技術を利用した新系統の開発

DNAマーカー選抜技術を利用した新系統の開発

レコードナンバー873759論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20025129NACSIS書誌IDAA12180299
論文副題大ヨークシャー種にマーカーアシスト導入した家系の造成
著者名新居 雅宏
山口 智美
松尾 功治
書誌名徳島県立農林水産総合技術支援センター畜産研究所研究報告 = Bulletin of Tokushima prefectural Agriculture, forestry and fisheries technology support center livestock research institute
別誌名徳島県畜産研究所研究報告
Bull. Tokushima. Pref. Lives. Res. Ins.
徳島畜研報
発行元徳島県立農林水産総合技術支援センター畜産研究所
巻号,ページ10号, p.24-31(2011-03)ISSN18812619
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抄録日本イノシシ(JWB)由来のQTLについてDNAマーカーを指標として大ヨークシャー種(W)に連続的な戻し交配により導入した戻し交配2~4世代(BC2~BC4)および戻し交配世代同士の交配によるF1(BCn世代F1)について繁殖性を,また,F1およびF1同士の交配によるF2(BCn世代F2)について,発育性,産肉性,肉質等の形質を測定した。一方,JWB由来のQTLの効果について第6染色体および第15染色体上のDNAマーカー型によりJWBホモ型,ヘテロ型およびWホモ型に分類し,マーカー型間の差について検証した。1) 戻し交配4世代(BC4)の1腹平均総産子数(ATN)および1腹平均生産子数(ALN)は,それぞれ11頭および10.73頭で産歴構成のほぼ等しいWの11頭および10頭と同程度の繁殖成績であった。しかしながら,BC4同士の交配によるF1(BC4F1)のATNおよびALNは8.91頭および8.05頭であった。2) BC2F1の離乳から出荷までの1日平均増体重(ADG)は564.9であるのに対し,BC3F1(573.1g),BC4F1(578.1g)となり,2世代の戻し交配による改良効果は15g程度で,改良量は小さかった。一方,F2世代ではBC2F2(536.2g),BC3F2(572.9g)およびBC4F2(578.0g)となり,BC4世代ではF1とF2で差がなかった。3) SSC6上のSW1353(21cM)マーカー型により,表現型をJWB/JWB,JWB/WおよびW/W型に集約した結果,JWBを持つ群でMinolta a*値,ヘマチン含量が高かった。一方で,肉の保水性等が低く,脂肪では飽和脂肪酸割合が高かった。4) SSC15上のSW1945(57cM)マーカー型により表現型を集約すると,成長,産肉性ではJBW型を持つことでADGが低く,肉質ではpH,PCSおよびMinolta L*値に差がみられた(P<0.01,P<0.05) 5) SSC15上のSW1989(42cM)マーカー型により,背脂肪厚,脂肪融点および脂肪酸組成について集約した。結果,背脂肪厚,背脂肪内層の融点,腹腔内脂肪の飽和脂肪酸組成においてW/W型とW/JWB型に差がみられ,JWB型の背脂肪が厚く,融点および飽和脂肪酸割合が高かった(P<0.05)。これらのことより,JWBとWを祖父母としたF2家系においてSSC6およびSSC15に検出されたQTLは戻し交配を進めた家系においてその効果が認められ,QTLの存在を強く指示する結果となった。また,本研究において導入したJWB由来遺伝子は栄養および品質面からも優れた効果を豚群に付与した。しかしながら,産肉性および繁殖性が劣ることが明らかとなった。特にSSC15の遺伝子領域については,JWBに低い産肉性を有する遺伝子の存在が示唆され,産肉能力向上のためには原因遺伝子の特定が必要である。
索引語QTL;F1;交配;マーカー型;産肉性;差;ATN;ADG;a*値;L*値
引用文献数18
登録日2015年01月20日
収録データベースJASI, AGROLib

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