クロマメノキとラビットアイブルーベリーT100との節間交雑から得られたF1系統の評価

クロマメノキとラビットアイブルーベリーT100との節間交雑から得られたF1系統の評価

レコードナンバー873957論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20004168NACSIS書誌IDAA11608561
著者名執行 みさと
森田 恭代
西村 謙一
井上 諭司
國武 久登
小松 春喜
書誌名園芸学研究
別誌名Horticultural research (Japan)
発行元園芸学会
巻号,ページ13巻・ 4号, p.323-333(2014-10)ISSN13472658
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抄録我が国に自生する野生種のクロマメノキ(Vaccinium uliginosum L. section Vaccinium)(2n=6x=72)とラビットアイブルーベリー(V. virgatum Aiton section Cyanococcus)(2n=6x=72)数品種との正逆交雑を行い,節間交雑の可能性を検討した。その結果,クロマメノキを種子親とした場合には,8交配組合せから5交配組合せで完全種子が得られ,3交配組合せで計13個体の実生が得られた。それに対し,花粉親とした場合には,8交配組合せから3交配組合せでのみ着果したが,完全種子は全く得られなかった。このようにクロマメノキとRB品種間では一側交雑不和合性が認められ,クロマメノキを種子親とした場合にのみ種子が得られることが明らかとなった。これらの種子は,層積後播種することで発芽した。これらの中から,クロマメノキとT100との交雑から得られた12個体の交雑実生(KT系統)について,雑種性,倍数性,核DNA含量,花や果実の形態的特徴および果実成分について評価した。RAPD分析により,少なくとも10系統はVaccinium節とCyanococcus節との節間雑種であることが確認された。また,フローサイトメトリーにより,12系統はいずれも六倍体と推察されたが,核DNA含量に差が見られた。また,樹勢の強い系統が見られ,調査した6系統では稔性花粉が生産されており,着果に至った8系統すべてで放任受粉下での着果が見られた。それらの果実は,クロマメノキで時に見られる果柄の小苞葉を果柄中部に1対有していた。果実品質には系統間で差が見られ,KT-9および15の果実はT100と同程度の糖および有機酸含量を示し,KT-4,9および15の果実はクロマメノキと同じかそれ以上のアントシアニンおよび総ポリフェノール含量と抗酸化活性を示した。これらの雑種は高品質と高機能性を有し,西南暖地に適した新品種を育成するための有用な育種材料になり得ると思われた。
索引語クロマメノキ;果実;3交配組合せ;着果;節間交雑;評価;section;種子親;完全種子;核DNA含量
引用文献数37
登録日2015年02月20日
収録データベースJASI, AGROLib

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