タイ王国の水田におけるCH4フラックスの緩和渦集積(REA)法による測定
タイ王国の水田におけるCH4フラックスの緩和渦集積(REA)法による測定
レコードナンバー | 890242 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00015000 | NACSIS書誌ID | AN00347581 |
著者名 | 小宮 秀治郎 登尾 浩助 庄子 侑希 矢崎 友嗣 Toojinda T. | ||
書誌名 | 土壌の物理性 | ||
別誌名 | Soil physical conditions and plant growth, Japan | ||
発行元 | [出版者不明] | ||
巻号,ページ | 128号, p.23-31(2014-12) | ISSN | 03876012 |
全文表示 | PDFファイル (2267KB) | ||
抄録 | 水田は,温室効果ガスであるCH4(メタン)に対する主要な人為的発生源のひとつである。近年,広域な測定範囲からのCH4フラックスを測定するために微気象学的手法が開発されている。本研究では,微気象学的手法の一つである緩和渦集積(REA)法を用いて,タイ王国の水田において出穂開花期のCH4フラックスを測定した。また,チャンバーをイネのない場所に設置して,田面水からのCH4フラックスを測定した。REA法とチャンバー法で測定したCH4フラックスの観測値(1.9mg m-2 h-1から43.6mg m-2 h-1)は既往研究で報告された値と同程度であった。水稲群落と大気間のCH4交換量は日中に大きい傾向があり,水平風速と土壌温度に依存した日周変動を観測した。田面水からのCH4フラックスも同様に,土壌温度上昇に伴って大きくなった。REA法によって観測されたCH4フラックスは測定期間を通じてチャンバー法による値に比べて大きい傾向にあった。これはチャンバー法によるイネのない場所からのCH4フラックスは田面水経由であるのに対し,REA法による水田全体からのCH4フラックスはイネ通気組織経由と田面水経由の両方であるためと考えられた。 | ||
索引語 | CH4フラックス;田面水;値;測定;REA法;チャンバー法;水田;フラックス;イネ;観測 | ||
引用文献数 | 49 | 登録日 | 2015年03月30日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |