メタン発酵による消化液の液肥利用に関する多角的評価

メタン発酵による消化液の液肥利用に関する多角的評価

レコードナンバー890335論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20004493NACSIS書誌IDAA11614280
論文副題中国江蘇省金壇市を事例として
著者名國井 大輔
高橋 義文
林 岳
田中 宗浩
書誌名農林水産政策研究
別誌名Journal of agricultural policy research (Policy Research Institute, Ministry of agriculture, forestry and fishieries)
発行元農林水産省農林水産政策研究所
巻号,ページ23号, p.23-50(2014-12)ISSN1346700X
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抄録本稿では,中国江蘇省金壇市の養豚場における家畜ふん尿のメタン発酵とそこから発生する消化液の液肥利用について,資源・環境・経済という多角的な側面から評価を行った。具体的には,(1)消化液供給量から見た液肥の供給可能性の評価,(2)メタン発酵・液肥利用による温暖化緩和効果の評価,(3)経済的視点からの取組の持続可能性評価,という3つの側面からの評価である。分析の結果,(1)では,金壇市の6つの大規模養豚場でメタン発酵により排出される消化液は,養豚場から半径2,300m以内ですべて使い切ることが可能であった。また,養豚場の規模や立地条件により,パイプラインによる散布可能面積が大きく異なることが示された。(2),(3)では,(1)の6つの養豚場のうち最も規模の大きいA養豚場に注目した。(2)ではメタン発酵槽導入による温室効果ガスの削減量は,10,785t-CO2eq/年で削減率にすると64.8%であった。(3)では,金壇市のA養豚場の場合,液肥供給の費用と収入から考えた場合,経済的に成立する最大の飼養規模は現行の39%程度であり,それ以上の飼養規模を維持する場合には,本業である養豚業収入の最大で1%程度を液肥供給に補填しなければならないことが明らかとなった。このような多角的視点での評価分析を導入することで,我が国におけるバイオマス利用促進策や温暖化緩和策などの効果を事前に精査し,これらの取り組みがより持続的なものになることが期待される。
索引語メタン発酵;養豚場;評価;消化液;液肥利用;金壇市;中国江蘇省金壇市;規模;側面;A養豚場
引用文献数41
登録日2015年03月30日
収録データベースJASI, AGROLib

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