簡易防腐処理した丸太の野外耐久試験

簡易防腐処理した丸太の野外耐久試験

レコードナンバー890632論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20501027NACSIS書誌IDAA12610092
著者名城戸 杉生
井戸 聖富
阪本 勝則
村上 明彦
小南 全良
児玉 和久
中森 由美子
森川 陽平
山裾 伸浩
書誌名和歌山県農林水産試験研究機関研究報告
別誌名和歌山農林水研報
発行元和歌山県農林水産部
巻号,ページ1号, p.143-160(2013-03)ISSN21875634
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抄録1 柵状耐久試験 1) 剥皮小径丸太の耐久性について スギの耐用年数は,無処理区(2年)<木酢液区(3年)<木タール区(3年・4年)<クレオソート区(5年・6年)となり,クレオソートの耐久比は高く長期の防腐処理効果が期待できるが,木酢液はほとんど見込めず,木タールはやや効果は見られる程度であった。耐久比3以上は半埋設のクレオソートのみであった。ヒノキは,無処理区(3年)<木酢液区・木タール区(3年・4年)<クレオソート区(4年)となり,クレオソートでも無処理に対し耐用年数を1年延長したすぎず,耐久比は低く長期の効果は見込められなかった。これは,スギとヒノキの材質の違いと今回の短時間浸漬(30分)ではクレオソートが十分浸透しなかったためと考えれるので,今後,処理方法を検討する必要がある。各試験区の残存強度の最小値が長期許容応力度(スギ5.7N/mm2,ヒノキ6.9N/mm2)に達した時を耐用限界として経年変化を調査したところ,スギの場合,目視による耐用年数と同様の傾向であったが,ヒノキでは無処理以外の処理区で耐用年数が過ぎた後も耐用限界に至っていない状況が見られた。2) 円柱材(丸棒加工)の耐久性について スギの耐用年数は,無処理区(4年未満)<木酢液区(4年・5年)<クレオソート区(5年・6年)<木タール区(6年・7年)となった。木酢液はほとんど効果が見込めず,木タールとクレオソートの防腐処理効果は見られたが,耐久比は低く長期の効果は期待できない。ヒノキの場合は,無処理区(4年以下)<木酢液区(5年・6年)<クレオソート区(7年)<木タール区(7年超)となった。クレオソートと木タールは耐用年数がやや長くなったが,耐久比は低く,スギ同様に長期の効果は期待できない。目視による耐用年数と比べて,残存強度の低下の方が遅くなったことについては,心材率(スギ52.8%,ヒノキ81.8%)が高くなり,材心が腐らずに残っていたためと考えられる。3) 埋設タイプについて 供試体の設置方法の違いによる腐朽程度の差異を考慮して,半埋設タイプと埋設タイプの2タイプで試験を行ったが,剥皮小径丸太のスギ以外で差異は見られなかった。2 縦杭耐久試験 剥皮小径丸太のスギでは,無処理区・木酢液区・木タール区(3~5年)<クレオソート区(6~7年)となり,ヒノキでは,無処理区・木タール区(3~5年)<木酢液区・クレオソート区(6~7年)となり,木酢液とクレオソートの耐用年数が長くなった。円柱材(丸棒加工)のスギでは,無処理区・木酢液区(3~5年)<木タール区(6~7年)<クレオソート区(7年超)となり,ヒノキでは,無処理区・木タール区・木酢液(6~7年)<クレオソート(7年超)となり,クレオソートの耐用年数が長くなった。しかし,いずれもクレオソートの防腐効果は見られたものの耐久比3以上は見込めず,短時間浸漬(30分)では耐用年数を長期に延ばすには至らなかった。
索引語無処理区;クレオソート;耐用年数;木タール区;長期;木酢液区;クレオソート区;スギ;ヒノキ;効果
引用文献数10
登録日2015年04月17日
収録データベースJASI, AGROLib

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