常温保存下における照射レトルト牛丼中2-アルキルシクロブタノンの安定性について
常温保存下における照射レトルト牛丼中2-アルキルシクロブタノンの安定性について
レコードナンバー | 890832 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
---|---|---|---|
ALIS書誌ID | ZZ00011622 | NACSIS書誌ID | AN00117832 |
著者名 | 北川 陽子 起橋 雅浩 高取 聡 福井 直樹 梶村 計志 尾花 裕孝 古田 雅一 | ||
書誌名 | 食品照射 = Food irradiation, Japan | ||
発行元 | 日本食品照射研究協議会 | ||
巻号,ページ | 49巻・ 1号, p.3-8(2014-12) | ISSN | 03871975 |
全文表示 | PDFファイル (2735KB) | ||
抄録 | 2-アルキルシクロブタノン(ACBs)は,放射線照射により食品中に含まれる脂肪酸から特異的に生じ,食品の照射履歴の検知指標として有用な物質である。本研究では,常温保存下でのACBsの安定性を評価することを目的に,常温長期保存食であるレトルト包装された牛丼の具(レトルト牛丼)を照射試料に選定し,照射レトルト牛丼中に生成した2-ドデシルシクロブタノン(DCB)および2-テトラデシルシクロブタノン(TCB)の濃度を照射直後から12ヶ月間経時的に追跡した。常温条件でレトルト牛丼に0.6,1.9,2.7および4.5kGyの4線量を照射したところ,照射直後では全ての試料からDCBおよびTCBが検出され,その濃度はDCBおよびTCBともに線量依存的に増大した。常温保存下において,照射6ヶ月および12ヶ月経過後にACBsの濃度を測定したところ,若干増加傾向はあるものの,大きな変化は認められなかった。以上のことから,常温保存条件下においても照射レトルト牛丼中のACBsは安定であり,照射履歴の検知は可能であると考えられた。 | ||
索引語 | 常温保存下;ACBs;TCB;濃度;安定性;アルキルシクロブタノン;レトルト牛丼;照射履歴;4.5kGy;照射 | ||
引用文献数 | 7 | 登録日 | 2015年05月14日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |