モウソウチク林の拡大が林地の公益的機能に与える影響
モウソウチク林の拡大が林地の公益的機能に与える影響
レコードナンバー | 890996 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20018854 | NACSIS書誌ID | AA12003078 |
論文副題 | 総合的理解に向けて | ||
著者名 | 篠原 慶規 久米 朋宣 市橋 隆自 小松 光 大槻 恭一 | ||
書誌名 | 日本森林学会誌 | ||
別誌名 | 日林誌 J. Jpn. For. Soc. | ||
発行元 | 日本森林学会 | ||
巻号,ページ | 96巻・ 6号, p.351-361(2014-12) | ISSN | 13498509 |
全文表示 | PDFファイル (2587KB) | ||
抄録 | 本研究では,既往の研究を整理することで,モウソウチク林拡大の実態,現存量を把握すると共に,モウソウチク林の拡大が,林地の水土保全に関する公益的機能を低下させる可能性について検証した。モウソウチク林の面積拡大は数多くの研究により報告されており,年間拡大率の平均は1.03ha/(ha year)であった。また,隣接する場所が開けている方が,開けていない場所と比較し,モウソウチク林の拡大速度が大きいことが示唆された。モウソウチク林の地上部現存量は,62.6~224.3t/haであり,その最大値はスギ林・ヒノキ林の最大値よりも小さいと予想された。一方,地下部現存量は研究例が少なく,今後のさらなる研究が必要である。林地の水土保全に関する公益的機能について既往の研究成果を取りまとめたところ,これまでの推察に反して,モウソウチク林は,他の森林タイプと比較し,洪水,渇水,表層崩壊,表面侵食のリスクが低いことが示唆された。しかし,この結論は十分な計測例に基づくものではない。今後,様々な林分条件,気象条件のモウソウチク林で数多くの計測が行われ,上記の結論を再検討することが望まれる。 | ||
索引語 | モウソウチク林;研究;林地;公益的機能;拡大;既往;水土保全;数多く;場所;比較 | ||
引用文献数 | 122 | 登録日 | 2015年05月22日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |