長期的な気象・海況変化に伴う仙台湾におけるイカナゴの資源状況

レコードナンバー
921660
論文タイプ
学術雑誌論文
ALIS書誌ID
ZZ20000624
NACSIS書誌ID
AA11546908
論文タイトル(英)
The situation of resources of the sand lance in Sendai Bay with long-term weather and sea conditions change
本文言語
ja
著者名
佐伯 光広 ; 稲田 真一 ; 小野寺 毅 ; 小野寺 恵一
誌名
宮城県水産研究報告
別誌名
宮城水産研報 ; 宮城県水産研究報告 ; Miyagi Pref. Rep. Fish. Sci. ; Miyagi Prefectural report of fisheries science
発行元
宮城県水産研究開発センター
巻号ページ
17号,p.17-27(2017-03)
ISSN
13464329
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抄録
長期にわたり継続しているイカナゴ当歳魚と成魚の漁獲量と資源状況,及び気象・海洋環境のモニタリング調査結果を基に,現在のイカナゴ資源状況について検討した。1)当歳魚の火光利用敷網漁業の漁獲量は,2002年以降,5,000トンを超える漁獲量は3ヵ年だけであり,不漁年が頻発するようになっている。成魚のすくい網も沖合底曳網が操業を自粛した1990年もほとんどの年が1,000トン台と横ばいとなっていた。2)当歳魚の漁獲量の不調は,ボンゴネットによる1月の仔魚発生量からも示され,仔魚分布密度と当歳魚の漁獲量は正の相関関係にあり,特に2010年以降の不漁年における両者の関係は,単回帰直線に適合していた。3)夏眠期の分布密度は,沖合底曳網が操業を自粛した1990年以降,一時的に増加したが,2010年から2016年にかけて過去の最低水準まで低下した。4)当歳魚加入量の減少要因として,気温の上昇に大きな影響を受ける沿岸生息域海水温の上昇が考えられた。このことは,イカナゴ当歳魚の漁獲動向が全国規模で変動する現象を説明することができる。夏眠期資源の減少要因として当歳魚の加入の減少と捕食圧の影響が考えられた。5)海洋環境の変化は浮魚類の定置網の漁獲期間の長期化やサワラ,アカムツ,ガザミ等の暖水性種が多獲される状況からも示された。6)今後,海洋環境の変動と共にイカナゴの資源状況,イカナゴ以外の魚種の動向をモニタリングしながら,温暖化に対応した漁業の在り方を検討していく必要ある。
引用文献数
14
登録日
2018年7月18日
収録データベース
JASI ; AGROLib