綾瀬川の歴史と現状

レコードナンバー
921725
論文タイプ
学術雑誌論文
ALIS書誌ID
ZZ00015507
NACSIS書誌ID
AN00125003
論文タイトル(英)
History of Ayase River -From prehistoric age to present-
本文言語
ja
著者名
松浦 茂樹
誌名
水利科学
別誌名
Water science
発行元
水利科学研究所
巻号ページ
62巻・1号,p.28-71(2018-04)
ISSN
00394858
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PDF(5306KB)
抄録
綾瀬川は,埼玉平野の中央部を流れ,その開発と深く関わっている。今日では備前堤直下からの流れとなっていて,その上流の元荒川と分離されているが,元々は荒川が流下していた。戦国時代になって,備前堤と一体的に慈恩寺台地が開削され,荒川は元荒川筋に転流した。備前堤の存在を前提にし,下流部では開発が進められた。近世になると,用水源として元荒川からとともに見沼溜井から導水されたが,享保年間には見沼代用水路が整備された。備前堤には,荒川とともに利根川の氾濫水が襲ってきた。このため備前堤で防御され,その増強を図る下流部と,湛水するためそれを阻止しようする上流部との間で厳しい軋轢が生じた。大洪水のときには上流部は堤防切崩しを行い,自らの水害を少なくしようとした。両者間で堤防の高さを決めるなど調停が図られたが,近世では解決に至らなかった。近代になると,利根川・荒川では国直轄により改修が進められ,それを背景に埼玉県は綾瀬川改修を行おうとした。だが下流部は東京府内を流下する。下流部を改修しないと埼玉県内では進められない。府県間で対立となったが,結局は,かなりの費用を埼玉県が負担し,埼玉県で事業は進められた。
引用文献数
13
登録日
2018年7月18日
収録データベース
JASI ; AGROLib