長野県農村生活マイスター制度の現状と課題

レコードナンバー
930760
論文タイプ
学術雑誌論文
ALIS書誌ID
ZZ00013978
NACSIS書誌ID
AN00239079
論文サブタイトル
アンケート調査をもとに
論文タイトル(英)
The current situation and issues of the Nagano Prefecture rural-life-meister system
論文サブタイトル(英)
Based on a questionnaire survey
本文言語
ja
著者名
高地 紗世 ; 大内 雅利
誌名
明治大学農学部研究報告 = Bulletin of the Faculty of Agriculture, Meiji University
別誌名
Bulletin of School of Agriculture, Meiji University ; 明大農研報
発行元
明治大学農学部
巻号ページ
69巻・1号,p.1-21(2019-07)
ISSN
04656083
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抄録
女性農業者の社会的地位向上と,地域の意思決定の場への参画促進のために,女性農業士等認定制度が注目されてきた。農山漁村の女性に関する中長期ビジョン(1992)では,女性農業者に称号を付けて認定する制度を推奨している。このことで,各県において制度化が進んだ。なかでも,長野県の「農村生活マイスター制度」が注目されてきた。先行研究では,マイスターが農業委員輩出の基盤であることが指摘されている。しかし1992年の制度設立から25年が経過した今日では,マイスター制度の実態の把握や意義,課題についての検討が十分であるとは言えない。本研究の目的は,長野県のマイスター制度について以下の内容を明らかにすることである。第1に,マイスターの属性や特徴を明らかにする。第2に,マイスターの活動の実態を明らかにし,その背景について検討する。第3に,マイスターによる制度への評価を明らかにし,制度の現代的意義と課題について検討する。2016年に「長野県農村生活マイスター協会」の会員である816人を対象にアンケートを行った。結果は第1に,認定要件よりも多様な女性が認定されていることが明らかになった。特に,(1)高齢化,(2)グループ活動への参加経験の差,(3)非農家が認定されていることを指摘する。第2に,マイスターに期待される役割のうち「食育・食農教育」や「女性団体の活動」は積極的に取り組まれる一方で,積極的とは言えない活動もみられた。第3に,この制度の意義は,認定された女性にとって仲間や情報を得ることや,地域社会に関心を広げるきっかけとなっていることである。また農業委員や市町村の審議会の委員への就任がすすんでいた。第4に,この制度の課題を明らかにした。それは(1)活動上の課題,(2)マイスターの世代による違いとマイスター同士の人間関係,(3)称号としての意義である。以上から,長野県農村生活マイスター制度は,見直しの時期を迎えている。
引用文献数
7
登録日
2020年7月2日
収録データベース
JASI ; AGROLib