モモ‘桃水’のエチレン生成と軟化特性
- レコードナンバー
- 930986
- 論文タイプ
- 学術雑誌論文
- ALIS書誌ID
- ZZ20004168
- NACSIS書誌ID
- AA11608561
- 論文タイトル(英)
- Characterization of ethylene production and fruit softening in ‘Tosui’ peach
- 本文言語
- ja
- 著者名
- 河井 崇 ; 秋田 香雅里 ; 渡邉 咲音 ; 深松 陽介 ; 高田 大輔 ; 佐藤 守 ; 牛島 幸一郎 ; 福田 文夫 ; 中野 龍平
- 誌名
- 園芸学研究
- 別誌名
- Horticultural research (Japan)
- 発行元
- 園芸学会
- 巻号ページ
- 19巻・1号,p.61-67(2020-01)
- ISSN
- 13472658
- 全文表示
- PDF(2726KB)
- DOI
- https://doi.org/10.2503/hrj.19.61
- 抄録
- モモ(Prunus persica(L. )Batsch)の肉質は,収穫後の貯蔵および消費者の嗜好性の観点から重要な形質である。溶質モモの果実は典型的なクライマクテリック型の成熟を示し,成熟後期にエチレン生成の急増と果実硬度の急速な低下がみられる。一方で,硬肉モモではエチレンがほとんど生成されず,樹上や収穫後において硬度が高く維持される。本研究では,‘川中島白桃’の放任受粉の実生から選抜されたと言われている‘桃水’が硬肉性を持つことを明らかにした。‘桃水’は棚持ち期間が長く,肉質がサクサクしているが,そのエチレン生成や軟化特性は明らかにされていない。そこで,エチレンのアナログであるプロピレンを外生処理した‘桃水’果実のエチレン生成および果実軟化の様相を調査した。無処理の果実では,収穫時期や栽培地に関わらずエチレンはほとんど検出されず,果実硬度が高く維持された。プロピレン処理により果実硬度は著しく低下したが,その間もエチレン生成はほとんど検出されなかった。モモの硬肉性の原因遺伝子として同定されたPpYUC11遺伝子の遺伝子型調査により,PpYUC11遺伝子の5'隣接領域におけるトランスポゾン様配列の挿入および第1イントロン内のSSRのいずれについても,‘桃水’の遺伝子型は他の硬肉品種の遺伝子型と同じであることが明らかになった。これらの結果から,‘桃水’はエチレン生成および果実軟化が抑制された硬肉モモであることが示唆された。
- 引用文献数
- 19
- 登録日
- 2020年7月9日
- 収録データベース
- JASI ; AGROLib