小豆の抗酸化活性の変動要因と簡易評価技術

小豆の抗酸化活性の変動要因と簡易評価技術

タイトル小豆の抗酸化活性の変動要因と簡易評価技術
要約小豆の抗酸化活性は道産普通小豆で高いが、収穫年次や栽培地により変動がみられ、 登熟期間の日照時間が長いほど高くなる。小豆に含まれる抗酸化成分は、カテキングルコシ ド、カテキン、ルチンなどのポリフェノール類である。小豆全粒を用いた近赤外分光法によ り、ポリフェノール含量および抗酸化活性の簡易評価が可能である。
キーワード小豆、ポリフェノール、抗酸化活性、近赤外分光法
担当機関北海道立中央農業試験場 農産工学部 農産品質科
連絡先01238-9-2585 / katojun@agri.pref.hokkaido.jp / katojun@agri.pref.hokkaido.jp
区分(部会名)北海道農業
分類技術、参考
背景・ねらい小豆の抗酸化活性の変動について、品種や産地、栽培条件の面から検討するとともに、そ簡易分析手法を開発する。また、抗酸化活性を有するポリフェノール成分を分離・同定し、 その構造を解析する。
成果の内容・特徴1.小豆の抗酸化活性は豆類の中でも高く、特に道産普通小豆では大納言や中国産小豆より
も高い(図1)。また、抗酸化活性とポリフェノール含量との間には、高い正の相関関係
(r=0.974**)が認められる。 2.小豆の抗酸化活性やポリフェノール含量には、収穫年次や栽培地によって違いがみられ
る。気象要因に関しては、日照時間と抗酸化活性の間に正の相関関係(r=0.657**,図2)が認
められ、遮光処理(50 %遮光5週間)により抗酸化活性は低下する(図3)。 3.登熟過程における抗酸化活性およびポリフェノールの変動としては、登熟日数の短い子 実ではこれらの値が高く、同一圃場から収穫された小豆であっても登熟程度によって抗酸
化活性は異なる(図4)。 4.小豆に含まれる抗酸化成分として、カテキングルコシド(図5)、カテキン、ルチンなど
のポリフェノール類が同定された。 5.抗酸化活性およびポリフェノール含量の簡易迅速評価法として、小豆全粒を用いた近赤
外分光法が活用可能であり、原スペクトルの4波長からなる検量線において両者とも良好 な精度での推定が可能である(表1)。
成果の活用面・留意点1.実需者、生産者および今後の育種に向けて、小豆の機能性(抗酸化活性)に関する情報と
して活用できる。 2.小豆の抗酸化活性の簡易迅速評価法は、機能性に優れた小豆の育種段階における選抜、お
よび収穫物の調整段階における選別技術として活用できる。
予算区分道費(豆基)
研究期間2000~2003
研究担当者加藤 淳、山下慎司、小嶋道之 、相馬ちひろ
発表論文加藤ら(2003)日本食品科学工学会講演集 50:44
発行年度2003
収録データベース研究成果情報

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