水稲過酸化カルシウム粉衣種子を保存するための粉衣前浸種条件

水稲過酸化カルシウム粉衣種子を保存するための粉衣前浸種条件

タイトル水稲過酸化カルシウム粉衣種子を保存するための粉衣前浸種条件
要約水稲過酸化カルシウム粉衣種子の保存方法を、粉衣前の浸種期間について検討したところ、従来の浸種期間より短い無浸種あるいは30℃1日間浸種とすれば、2か月間は出芽率の低下がなく保存可能である。
担当機関兵庫県立中央農業技術センター 農業試験場 作物部
連絡先0790-47-1117
区分(部会名)中国農業
専門栽培
研究対象稲類
分類指導
背景・ねらい 湛水直播水稲の苗立ちは、過酸化カルシウム剤を籾に粉衣し、発芽に必要な酸素を供給することで、安定するようになった。このため、種子への粉衣は現在の湛水直播栽培には不可欠な作業であるが、種子粉衣には粉衣用の専用器具を用いる必要があり、操作がやや煩雑である。また、種子粉衣作業は、発芽力の低下を懸念して、通常播種直前に行うため、ほ場作業と競合することが多い。そこで、作業ピークの緩和および器具の有効利用を図り、種子粉衣をまとめて行い農家へ配布する体制を確立するため、粉衣種子の貯蔵方法を粉衣前の浸種期間の点から明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 粉衣前の浸種処理として、無浸種および30℃1日間浸種では、粉衣後30℃条件で70日間保存した後も湛水播種での出芽率は低下せず、種子保存が可能である(図1、2)。
  2. 2日間以上の粉衣前浸種処理では、70日保存後の出芽率が低下する。この低下程度は、浸種期間が長いほど大きい(図1、2)。
  3. 穂発芽性の異なる品種として、コシヒカリとキヌヒカリを用いたが、両品種に差はなく、いずれも30℃2日間以上の粉衣前浸種で出芽率が低下する(図1、2)。なお、30℃2日間浸種籾の状態は、鳩胸もしくは芽が少し見える程度である。
成果の活用面・留意点
  1. 保存中の水分が高いと芽を出すことがあるので、種子粉衣後は乾燥させ、紙袋や網袋に入れ、日陰で保存する。
  2. 農家段階で利用する場合は、危険率をみて1か月程度の貯蔵にとどめ、常温で2日程度の浸種後粉衣する。
具体的データ
(図1、2)
予算区分県単
研究期間1996~1998
研究担当者岩井正志、須藤健一
発表論文なし
発行年度1996
収録データベース研究成果情報

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