タイトル | ニカメイガに対するフィプロニル粒剤の育苗箱処理による防除の省力化 |
要約 | フィプロニル粒剤の中苗育苗箱での処理はニカメイガ幼虫に対して、第2世代まで長期間の残効性があり、防除の省力化が図れる。 |
担当機関 | 岡山県立農業試験場 病虫部 |
連絡先 | 08695-5-0271 |
区分(部会名) | 中国農業 |
専門 | 作物虫害 |
研究対象 | 水稲 |
分類 | 指導 |
背景・ねらい | ニカメイガによる被害は近年漸増傾向にある。多発地では第1、第2世代幼虫に対して、殺虫剤の本田での散布が6月下旬~7月上旬および8月下旬に3回以上なされているが、農家にとって負担である。そこで、フィプロニル粒剤の育苗箱処理の効果をニカメイガの多発条件下で検討する。
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成果の内容・特徴 | - 試験地域のニカメイガは有機リン剤抵抗性で、ネライストキシン系殺虫剤の効果も減退気味である。
- 育苗箱は中苗無底型枠式(みのる式)で、桟が多くあり播種床面積は普通の育苗箱の40%である。育苗箱の桟に薬剤が付着しやすいなど、普通の稚苗育苗箱と異なる。
- フィプロニル粒剤を育苗箱当たり50g を3日前又は移植当日に処理すると、全ての試験でニカメイガ第1世代幼虫に対して、カルタップ粒剤の育苗箱当たり100g処理とほぼ同等の防除効果で、その後のニカメイガ第2世代幼虫による被害に対しても優れた防除効果が認められる(表1、表2)。
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成果の活用面・留意点 | - フィプロニル粒剤の無底型枠式育苗箱当たり50g
の移植3日前~移植当日処理は、薬剤抵抗性ニカメイガが激発する地域でも第2世代幼虫まで効果があり、防除の省力化が図れる。 - 適用害虫、処理方法、注意事項等はフィプロニル粒剤の使用基準に従う。
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具体的データ |
(表1、 |
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表2) |
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予算区分 | 県単 |
研究期間 | 1993~1996 |
研究担当者 | 永井一哉、平松高明 |
発表論文 | なし |
発行年度 | 1996 |
収録データベース | 研究成果情報 |